長坂蛾庭

2017年6月21日

トラフハマキ Acleris tigricolor (Walsingham, 1900)

カテゴリー: 1.自然観察, チョウ目, — Hepota2 @ 09:59

先日、大深沢川沿いの道を歩いているときに見つけました。


■トラフハマキ Acleris tigricolor (Walsingham, 1900)

標準図鑑で調べてトラフハマキのように思ったのですが自身がなくてツイッターに投稿したところ、Aclerisさんから「賛成です。図鑑によるとクロトラフは外縁と基部に黄色みは出ないとのことです。」という意見といただきましたので、大丈夫そうです。

灯火にはあまり飛来しないようで、ネットには写真が少なめです。

2017年6月19日

?コミカンアブラムシ

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 23:33

6月8日に撮影しました。
モッコク Ternstroemia gymnanthera にいたアブラムシです。

コミカンアブラムシとミカンクロアブラムシの区別は難しいそうですが、モッコクで記録があるのはコミカンアブラムシの方みたいなので、そちらの可能性が高そうです。

2017年6月18日

ウワミズザクラキジラミから出てきた寄生蜂

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, ハチ目, — Hepota2 @ 22:29

少し前になりますが、ウワミズザクラキジラミ Psylla morimotoi Miyatake, 1963を観察していたところマミー化した幼虫を複数確認しました。6月2日撮影。

6つほど採集して持ち帰っていたら、寄生蜂が2種類羽化してきました。

1種目です。

これはおそらくTamarixa属の♀かと思います。
おちゃたてむしさんのブログに出てくる種類と腹部の背面が不定形に単色なのが似ていますね。

2種目です。
こちらは1種目と同じだろうと思ってすぐに冷凍庫に放り込んだので生きているときの写真は撮りませんでした。3個体羽化してきましたが触角から判断してすべて♂のようです。

これらはPsyllaephagusの♂っぽいです。

あと2つのマミーは脱出前に冷凍庫に入れたので、取り出してみたところ♀のようでした。

こちらはおそらくPsyllaephagusの♀かと思います。青っぽい色をしていますが、羽化したあとしばらくすると緑になる可能性も考えられるので、色で判断しないほうが良さそうです。

これ以上のことはわかりそうにないので保留しておきますが、コナジラミもそうなのですが、キジラミもかなり普通に寄生されている印象を受けました。このあたりも日本ではほとんど研究されていないのでしょうね。

2017年6月17日

アオハダネグロキジラミ Petalolyma shibatai Miyatake & Matsumoto, 2008.

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 00:00

北杜市に引っ越してから度々見かけていましたが、高倍率で撮影したのは初めてです。調べましてアオハダネグロキジラミで問題なさそうでした。


■アオハダネグロキジラミ Petalolyma shibatai Miyatake & Matsumoto, 2008.

ネグロキジラミ属は日本から3種記録があるようです。翅脈から判別する方法をキジラミ類の絵解き検索から引用しておきます。

わかりやすいように回転してみましたが、間違いなさそうです。

ネグロキジラミはBABAさんのブログにあります。
虫をデザインしたのはダレ

キバネネグロキジラミはtukikさんのブログにあります。
小さきものたちの世界

翅脈以外のわかりやすい情報をまとめると、

和名 体色 翅の色 場所 ホスト
ネグロキジラミ 茶褐色 透明 本州〜九州(平地) ナナミノキ Ilex chinensis
アオハダネグロキジラミ 透明 本州〜九州(山地) アオハダ Ilex macropoda
キバネネグロキジラミ 黄色み 沖縄、九州 ツゲモチ Ilex goshiensis

アオハダネグロキジラミの幼虫はアオハダにゴールを作るようです。まぁさんのブログにゴールの写真が載ってます。ゴールの名前は日本原色虫えい図鑑にはアオハダハベリオレフシとなっているらしいですが未確認です。
道草食ってみよっ♪

学名はPsyl’listによれば変更されてないみたいです。

【参考文献】
■宮武頼夫・松本浩一・井上広光(2014)キジラミ類(カメムシ目)の絵解き検索.環境アセスメント動物調査手法, 24: 15-59.
■林 成多・宮武頼夫(2012)山陰地方のキジラミ図鑑.ホシザキグリーン財団研究報告特別号, (6): 1-97.
■Psyl’list > アオハダネグロキジラミ Petalolyma shibatai Miyatake & Matsumoto, 2008
■Psyl’list > ネグロキジラミ Petalolyma bicolor (Kuwayama, 1910)
■Psyl’list > キバネネグロキジラミ Petalolyma divisa (Crawford, 1917)

2017年6月16日

セグロヒメキジラミ Calophya nigridorsalis Kuwayama, 1908

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 02:40

先日、ウルシ(Toxicodendron vernicifluum) の葉裏で見つけたヒメキジラミです。

葉っぱの裏には成虫に混じって、色々なステージの幼虫がいました。少しずつ卵を産んでいるからなのでしょうか。ヒラタアブの卵もあるので、生まれたら一掃されるかもしれません。

葉表に毛がないようでしたので、無印のウルシと思います。触ってますが私はウルシにはかぶれないみたいです。

この仲間は顔を見ないと正確に識別できないので、念のため採集しておきました。

額錐が「キジラミ類の絵解き検索」の図と少し違う気がしたのですが、ツイッターに投稿してYMiyaさんからセグロヒメキジラミ良いというご教示をいただきましたので、タイトルを確定しておきました。

おちゃたてむしさんのブログに出てくるものとはかなり色が違ってますが、あれは最近成熟した個体なのかもしれません。おそらく一月経つとかなり色がついてくるのでしょう。

翅形が似ているマルアゴヒメキジラミはヌルデ(Rhus javanica)につくそうなので探してみたいと思います。

学名はPsyl’listによれば変更ないみたいです。

2017年6月15日

クマヤナギトガリキジラミ Trioza berchemiae

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 00:44

少し前の5月27日、クマヤナギの葉っぱにクマヤナギハフクロフシというゴールを見つけました。クマヤナギトガリキジラミの幼虫が作るゴールです。

中をみるとまだ若齢っぽい幼虫がいました。

それからしばらくたった昨日(6月14日)に行ってみたらちょうど成虫が出ていました。テネラルっぽいので、これから色は変わっていくかもしれません。

トガリキジラミ科で前翅の後縁に褐色の帯があるのはクマヤナギトガリキジラミだけのようなので間違いなさそうです。

ゴールは薄いヘラ状で裏から出入りできるようです。そのためか幼虫の体も薄っぺらい作りになっています。

学名はPsyl’listで確認してみると Trioza berchemiae Shinji, 1938 から変更ないみたいです。

【参考】

■宮武頼夫・松本浩一・井上広光(2014)キジラミ類(カメムシ目)の絵解き検索.環境アセスメント動物調査手法, 24: 15-59.

林 成多・宮武頼夫(2012)山陰地方のキジラミ図鑑.ホシザキグリーン財団研究報告特別号, (6): 1-97.

2017年6月10日

?マエキヒロズヨコバイ Oncopsis ?flavicollis

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, ヨコバイ, — Hepota2 @ 14:07

少し前になりますが…

シラカバの葉にヨコバイの幼虫を見つけました。(5月2日撮影)

なんの幼虫か気になったのでそのあと調べに行き5月14日に成虫を見つけました。幼虫も成虫も複数見たので親子には間違いなさそうです。

調べてみるとハンノキにつくハンノヒロズヨコバイ Oncopsis alniが近いと思いましたが、次の文献によるとシラカバにはつかないみたいです。この文献だと Oncopsis flavicollis がシラカバにつくしそれっぽいです。
Handbooks for the Identification of British Insects

O. flavicollisの生態写真は以下のサイトで見れます。
British Bugs

九大の目録を見ると日本でも記録があって マエキヒロズヨコバイという和名がついています。

ただ比較的最近日本から Oncopsis属からいくつか新種が記載されたようです。
Okudera, S. (2008) Six New Species of the Leafhopper Genus Oncopsis (Auchenorrhyncha, Cicadellidae, Macropsinae) from Japan. Japanese Journal of Systematic Entomology. 14(2).

この文献を見ようとしたのですが現在CiNiiからもJStageからも見れなくなっていてます。

ということで保留。

フッカ−Sさんのサイトのハンノヒロズヨコバイですが、海外のサイトの写真と比べると色が薄すぎるので、あるいは新しく記載された別種かもしれません。

2017年6月8日

セモンジンガサハムシの卵寄生蜂 タマゴコバチ科 ?Trichogramma sp.

カテゴリー: 1.自然観察, コウチュウ目, ハチ目, — Hepota2 @ 00:10

2週間ほど前、桜の葉をめくったところセモンジンガサハムシの卵に寄生蜂が止まっているのを発見しました。撮影するためカメラに持ち替えたのですが、逃げられてしまいました。

その時の写真です。

その後気になったので持ち帰っておいたところ、ハチが出ているを見つけて調べていたのですが、脱出痕はなく、別のハチが混じっていたようです。調べるときに卵の殻を破ってしまいました。すると中に、ハチの蛹っぽいものがいっぱい。

そして2日ほど前に寄生蜂が出ているのを発見しました。小さい上に動き回っていたのでピントを合わせられませんでしたが、生きている写真はこれしかないので載せておきます。

冷凍ジメして撮影してみました。

少し調べてみましたが、まったく手がかりがなく、よくわかりませんでした。

タマゴクロバチでしょうか?
情報お待ちしています。

2017年6月9日追記

ツイッターでkenさんから、後脚の附節が3節なのはタマゴコバチ科という情報をいただき調べていたところ、高木氏のタマゴコバチ科の検索表を見つけたので、チャレンジしてみました。コナジラミよりかなり簡単な手順でスライド標本を作りました。ちょっとKOHに漬けすぎたかもしれません。マウントをもっと丁寧に行うべきでした。オスの触角がよくわからない状態になってしまいました。

1枚目がメス、2枚目がオスです。

メスの触角のアップです。およびメスの前翅のアップです。棍棒状節は1節、繋節は2節です。環状節の英語は北隆館の大図鑑では”ring joint”となってましたが、検索してもみつからず、”anellus”になっていたのそのようにしました。

Rs1はインドのサイトを参考にしました。

高木氏の寄生蜂の見分け方に従って調べます。

タマゴコバチ(属までの検索)
体は扁平ではない
前翅は基部から広がる
触角は梗節、柄節を除いて3節以上
 ※4節以上の間違いと判断しました。
 ※環状節を含んで4節と考えました。
触角の棍棒状部は5節以下
前縁脈は翅の前縁に達する
前翅の表面にはまばらに刺毛があり、列をなす
触角の棍棒状部は1節
繋節は明瞭に分かれている
前縁脈はスム−スに枝脈に移行する 明らかな翅毛列がある
前翅には翅毛列Rs1がある

ということでTrichogramma属に落ちましたが…

九大の目録検索で調べると、日本では6種ほど記録がありました。
ズイムシアカタマゴバチ T. japonicum Ashmead, 1904
アゲハタマゴバチ T. papilionis Nagarkatti, 1974 (*)
ヨトウタマゴバチ T. evanescens Westwood, 1833 (*)
ズイムシキイロタマゴバチ T. chilonis Ishii, 1941
キイロタマゴバチ T. dendrolimi Matsumura, 1926 (*)
メアカタマゴバチ T. australicum Girault, 1912
(*)の学名はNHMのサイトに合わせました。

主に鱗翅目の卵に寄生するようですが、NHMのコバチデーターベースで調べると、カメノコハムシ属でも記録があるようです。

画像検索すると似たようなのが見つかりますし、おそらくTrichogrammaということにしておこうと思います。

疲れた。

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