長坂蛾庭

2018年12月19日

アラカシコムネアブラムシとサラマオコムネアブラムシ

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 23:00

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先日甲府方面に行ったときに、かなりまとまってアラカシが生えている場所をみつけました。近所ではアラカシは生えていないので詳しく調べていたところ、Neothoracaphi属らしきアブラムシを見つけました。同じ木に太いのと細いの、幼虫らしきもの、パイプ状のワックスで覆われたものなどが付いていいます。

コナジラミとだいたい同じ方法でプレパラート標本にしてみました。となりにあるのはTakahashi1958から引用したイラストです。

日本から記録のあるNeothoracaphis属は5種でTakahashi1958で見ることができます(Microthoracaphis属になってます)。いつものように雰囲気しかみてませんが、太いのはアラカシコムネアブラムシ N. glaucae、細いのはサラマオコムネアブラムシ N. saramaoensisのようです。

ですが日本昆虫目録ではこの2種はまとめられて、サラマオツブムネアブラムシになっています。どうみても別種のように見えるので妙だなぁと思っていたのですが、最初の写真をツイッターに投稿したところ青木重幸先生からメールをいただき、この2種は遺伝子解析の結果同種と判明したということを教えていただきました。また、1枚目の写真の4-6は無翅虫の幼虫で、11は有翅虫の幼虫だということです。

まだ正式に論文は出ていないが準備中とのことでした。学名が変わるようなことを示唆されていたので、昆虫目録の学名と和名は変更されるかもしれません。

参考文献

[1] Takahashi, R. (1958) Two new genera of Aphididaefrom Quercus in Japan (Homoptera). Bulletin of the University of Osaka Prefecture. Ser. B, Agriculture and biology, 8, p.1-7. PDF

[2] Chen, J. & Jiang, L. & Qiao, G. (2011) Revision of Neothoracaphis Takahashi with description of a new species from China (Hemiptera: Aphididae: Hormaphidinae). Oriental insects, 45(2-3), 146-161. ResearchGate

[3] 宗林正人 (2003) 緑化樹木のアブラムシ類(3) 植物防疫, 57(9), 437-439. PDF

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