長坂蛾庭

2019年9月5日

ブナのフシダニえい

カテゴリー: 1.自然観察, ダニ, フシダニえい, 植物, , 虫えい — Hepota2 @ 20:00

長野県入笠山にて、ブナの葉に虫えいらしきものを見つけました。細くて短い線状で、初めて見るタイプのものでした。


■ブナの葉の虫えい。

持ち帰って調べてみました。少し崩すと中に空間がありフシダニらしきものが見えます。

念の為、簡易的にプレパラートを作ってみました。フシダニの簡易プレパラート作成は3回目です。1回目は水でそのまま封入しましたが、あまり出来が良くない上にすぐに蒸発して使えなくなりました。2回目はコナジラミ的手法を試みてみましたが途中で消えてなくなってしまい失敗しました。今回はアザミウマで使うAGA液でそのまま封入してみました。AGA液は水、エタノール、氷酢酸、グリセリンの混合液ですが、エタノールや氷酢酸によって表面張力が下がり空気は抜けやすくなりそうですし、グリセリンは蒸発せずに残るのでしばらく持ちそうです。またグリセリンの屈折率はカバーガラスのものに近く、光学的にも性能が良さそうです。ただし透化処理していないので、内容物がじゃまで見にくいです。あと粘性が低すぎて流れてしまうので、グリセリンを多くしたほうが良いかもしれません。


■ブナのフシダニ

植物防疫の『フシダニ類の見分け方』が公開されているので、少し調べてみました。
口吻の大きさは小さく、背甲上の剛毛は2本、口吻はヘラ状でない、外部生殖器は後脚の基節から離れている、体環数は背面と腹面でほぼ同数ということで、フシダニ科フシダニ亜科ではないかと思います。

検索表で羽毛爪というのが出てきたのですが、いつも使っている撮影システムでは無理そうなので、油浸100倍対物を使ってみました。使うことはないだろうと思っていたので一度も使ってません。無限遠補正化したBHCは使えないので、BHC直焦点+グリーンフィルターで撮影しました。


■ブナのフシダニの羽毛爪

一応撮れたと思うのですが、用語がよくわからないのでここまでにしておきます。
サンプルを北大でフシダニを研究されている方に送ったので、何かわかったら追記したいと思います。

参考:
[1] フシダニ類の見分け方(1)〜(4) 植物防疫 60巻 3,4,8,9号

ヨコモンヒラタアブとオオヨコモンヒラタアブ

カテゴリー: 1.自然観察, ハエ目, — Hepota2 @ 19:00

長野県の入笠山で見つけました。

シシウド類に沢山の虫が来ていましたが、そのうちのヒラタアブ2種です。ヒラタアブの中で青っぽいのは少なく、ハナアブの世界というウェブサイトで調べてすぐに分かりました。ヨコモンヒラタアブとオオヨコモンヒラタアブのようです。複眼が離れているのでどちらも♀ですね。


■ヨコモンヒラタアブ Leucozona laternarius (Muller, 1776)


■オオヨコモンヒラタアブ Leucozona glaucius (Linnaeus, 1758)

北隆館の大図鑑によれば、2種の違いは小楯板の色と脚の色と顔面の黒い帯の有無となっています。黒い帯といのは触角から口吻に向かって走っているもので、額には両種とも帯があります。

参考:
[1] ハナアブの世界
[2] 原色昆虫大図鑑 III. 北隆館

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