長坂蛾庭

モッコクにいたコナジラミの一種(Aleurolobus?)の幼虫

昨日撮影してきたコナジラミです。ホストはモッコクだと思うのですが、2枚目に写真を載せておいたので確認お願いします。大きさは0.68×0.54mmですが、もっと大きいのもいたので、成長途中なのかもしれません。外周部にロウ物質(?)がヒゲ状に伸びてます。HOST PLANT LIST OF THE WHITEFLIES (ALEYRODIDAE) OF THE WORLDで検索すると、モッコクをホストとする種が一種だけ見つかりました。文献も見つかったのですが、さっぱりわかりませんでした。


2011年4月10日、東京都府中市
E-410 + 14-54リバース、 8倍(16倍相当)、F5

下の木の葉裏にいました。

下の文献に食草として名前が出ているのは、ブドウ、モッコク、トベラ、ハナズオウ、アカメガシワです。

参考文献:
WHITEFLY PUPA OF THE WORLD: Genus: Aleurolobus Cockerell
Aleurolobus of Japan (Aleyrodidae, Homoptera)

2011年4月15日修正:
タイトルを「ブドウコナジラミ?」としていましたが、ezo-aphidさんからのご指摘で、どうも怪しそうなので「コナジラミの一種」に変更しました。

——2011年4月18日追加——
15日に撮影した写真を追加しておきます。同じ公園の複数の場所にあるモッコクで確認しました。大きさと形が違うものが混じっていました。異なるステージでしょうか?大きさは順番に、約0.62、0.73、1.4mmです。それから、こやつは葉表にも普通にいました。

さらに16日、裏を見ようと思って、採ってきました。大きさがずいぶん違います。

下1枚目は、一番大きいものの裏側です。矢印のところが、padでしょうか? 4齢っぽいです。2枚目は、中ぐらいの大きさのものの裏側ですが、よくわかりませんね。やはり透過処理しないとわかりにくいようです。同じ場所で観察すれば、齢数による違いかどうかはっきりすると思うので、時々見るようにしてみます。剪定されませんように…。


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コメント

“モッコクにいたコナジラミの一種(Aleurolobus?)の幼虫” への5件のフィードバック

  1. ezo-aphidのアバター
    ezo-aphid

    ブドウコナジラミは「長さ1.3mmX幅1.1mmで、光沢ある黒色、周囲に分泌物を出さない」とあり、腹部の隆起線はもっと短かくなっているようです。と言って、候補の見当もさっぱりで・・・・・、困りました。

  2. Hepotaのアバター

    ezo-aphidさん、ども。
    違ってましたか。少し継続して観察してみますね。いったんタイトルを「コナジラミの一種」にしておきます。

  3. Hepotaのアバター

    写真追加しました。

  4. ezo-aphidのアバター
    ezo-aphid

    台湾のAlerolobus属についての報文(Dubey & Ko,2009、 Entomological science 12:51-66)のスライド写真を眺めてみました。この属の蛹では、ここの4月18日追加の3枚目のように、亜縁部(=まわり)と背板(=本体部)の境目はぐるっと明瞭な溝でしきられています。また、新種の記載を見ると、雌の蛹の大きさ約1.5X1.2mmに対して、雄の蛹は1.1X0.85mmくらいと小型です。体周縁部の分泌物(ワックスなど)については全く触れられていませんので、これはどうやら判別形質には使われていないようです。
     溝が不明瞭な黒小判たちはあまりに小さすぎるので、仮に同種とすると3齢以前の幼虫と考えられます。3枚目の蛹は、背面表皮の微細構造はブドウコナジラミの図と合うのですが、胸部気管孔(両肩あたりの周縁泌物が途切れている亜縁部で、帯状色違いの微細構造部)と、管状孔(尾部の三角形)付近の形が違って見えます。これはスライド写真と生体写真の違いなのかもしれませんが。  ・・・・・結論付けられないことばかりですが、ご参考までに。

  5. Hepotaのアバター

    ezo-aphidさん、いろいろ調べていただきありがとうございます。
    とりあえずタイトルを「Aleurolobus?」として様子をみたいと思います。後は観察を続け、小さいのが大きくなるのか調べてみますね。

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