昨日、ツバキ類の葉裏で変な止まり方をしている虫を見つけました。多数いたので、ツバキに寄生するものだろうと思います。非常に敏感で、近寄るのが難しかったです。
下がその時の写真です。大きさは翅端まで約2.6mmです。2枚目は、設定を間違えて明るくなりすぎましたが、うまく修正できなかったのでそのまま載せます。顔を見ると双翅目のようですね。
翅脈が見えないと同定できないだろうと思い、一匹持ち帰って標本(たんに冷凍庫に入れて針に刺しただけ)にしてみました。写真は逆光で撮影し、少しコントラストを上げてあります。単純な翅脈のようです。ネット上で少し調べてみましたが、タマバエの仲間のような気がしました。
顔を撮ってみました。左から刺しているピンは0.15mmの微針で、そうとう小さいのがわかるかと思います。
ー2011年6月22日ー
タイトルを「タマバエ?」から「タマバエ科の一種」に変更しました。
虫コブを探してみましたが、見当たらないので、別の木に寄生していたものかもしれません。
前翅の斑紋、静止姿勢、どちらも特異で、とてもタマバエ科とは思えませんでした。前中脚を伸ばした体勢で、敏感に移動できるのですか? 翅脈を「Manual of Nearctic Diptera」(絶版の大著ですが、これをキーにしてサイトを検索できます)の262頁図版で見ると、CecidomyiaとかContariniaという(多くは生植物にゴールを作る)著名な属に似ていました。ヤブツバキやユキツバキの葉脈を膨れさせるウロコタマバエ属Lasiopteraの翅脈も似てるらしいのですが、このような斑紋があるものか不明です。
コメント by ezo-aphid — 2011年6月22日 @ 00:54
Manual of Nearctic Dipteraは需要のせいか、有料の案内サイトが多いですねー。こちらが無料です。
http://www.esc-sec.ca/aafcmonographs/manual_of_nearctic_diptera_vol_1.pdf
コメント by ezo-aphid — 2011年6月22日 @ 12:23
ezo-aphidさん、こんばんは。
えと、この姿勢のまま猛スピードで動き回るわけではなくて、飛んで逃げられました。
ご紹介の図を見てみましたが似てますね。とりあえず、タイトルを「タマバエ科の一種」としておきます。
今日、虫こぶがあるかどうか見てきましたが、成虫はいなくなっており、虫コブらしきものも見当たりませんでした。いろいろな種類の高い木が周りにあるので、別の木に寄生している可能性もあるかもしれません。
コメント by Hepota — 2011年6月22日 @ 23:45