今年の6月に八ヶ岳薬用植物園で撮影しました。
グミにいたキジラミです。普通種だと思ってちゃんと撮りませんでしたが、ネット上に写真は少ないですね。しかも間違ってるし…
■グミキジラミ Cacopsylla elaeagni (Kuwayama, 1908)
ちゃんと調べてませんでしたが、『山陰地方のキジラミ図鑑』を見ると、グミにつくキジラミとして、7種類も載ってます。
(1) グミキジラミ Cacopsylla elaeagni (Kuwayama, 1908) アキグミ
(2) ヒメグミキジラミ Cacopsylla elaeagnicola (Miyatake, 1963) アキグミ
(3) ツクシキジラミ Cacopsylla kiushuensis (Kuwayama, 1908) ナワシログミ
(4) イナズマキジラミ Cacopsylla fulguralis (Kuwayama, 1908) ナワシログミ、ツルグミ
(5) オオトガリキジラミ Epitrioza mizuhonica Kuwayama, 1910 アキグミ、ナワシログミ
(6) サトオオトガリキジラミ Epitrioza yasumatsui Miyatake, 1978 アキグミ
(7) ヤマオオトガリキジラミ Epitrioza marginata Kuwayama, 1978 アキグミ
トガリキジラミとは翅脈が違います。
イナズマキジラミは翅に濃い黒色部があります。
グミキジラミとヒメグミキジラミは、下の写真のように、前翅後縁にいくつかの暗色の模様があります。ただしヒメグミキジラミはこの斑紋が薄いようです。
ツクシキジラミは、1の暗色模様しかありません。
グミキジラミとヒメグミキジラミの違いは触角の長さで、図鑑の画像から判断してグミキジラミの方が頭の幅(複眼含む)の2倍程度、ヒメグミキジラミの方は頭の幅1.6倍くらいです。触角が前後に斜めになっていた場合、写真からは正確に知ることができませんが、横と背面から撮影してあればある程度予測できます。
ということで、斑紋も特徴的ですし、本種はグミキジラミとしておきます。
虫ナビさんとフッカーSさんのところが間違っているようです。
フッカーSさんはたぶん虫ナビさんに騙されましたね。
後で両者に連絡しておきましょう。
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