長坂蛾庭

2017年6月14日

植物学名辞書

カテゴリー: 1.自然観察, 植物 — Hepota2 @ 01:59

植物の和名を学名にする辞書を作ったのでよければご利用ください。

Google日本語入力、MS-IME、ATOKで利用できます。

詳細はこちら

2017年6月10日

?マエキヒロズヨコバイ Oncopsis ?flavicollis

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, ヨコバイ, — Hepota2 @ 14:07

少し前になりますが…

シラカバの葉にヨコバイの幼虫を見つけました。(5月2日撮影)

なんの幼虫か気になったのでそのあと調べに行き5月14日に成虫を見つけました。幼虫も成虫も複数見たので親子には間違いなさそうです。

調べてみるとハンノキにつくハンノヒロズヨコバイ Oncopsis alniが近いと思いましたが、次の文献によるとシラカバにはつかないみたいです。この文献だと Oncopsis flavicollis がシラカバにつくしそれっぽいです。
Handbooks for the Identification of British Insects

O. flavicollisの生態写真は以下のサイトで見れます。
British Bugs

九大の目録を見ると日本でも記録があって マエキヒロズヨコバイという和名がついています。

ただ比較的最近日本から Oncopsis属からいくつか新種が記載されたようです。
Okudera, S. (2008) Six New Species of the Leafhopper Genus Oncopsis (Auchenorrhyncha, Cicadellidae, Macropsinae) from Japan. Japanese Journal of Systematic Entomology. 14(2).

この文献を見ようとしたのですが現在CiNiiからもJStageからも見れなくなっていてます。

ということで保留。

フッカ−Sさんのサイトのハンノヒロズヨコバイですが、海外のサイトの写真と比べると色が薄すぎるので、あるいは新しく記載された別種かもしれません。

2017年6月8日

セモンジンガサハムシの卵寄生蜂 タマゴコバチ科 ?Trichogramma sp.

カテゴリー: 1.自然観察, コウチュウ目, ハチ目, — Hepota2 @ 00:10

2週間ほど前、桜の葉をめくったところセモンジンガサハムシの卵に寄生蜂が止まっているのを発見しました。撮影するためカメラに持ち替えたのですが、逃げられてしまいました。

その時の写真です。

その後気になったので持ち帰っておいたところ、ハチが出ているを見つけて調べていたのですが、脱出痕はなく、別のハチが混じっていたようです。調べるときに卵の殻を破ってしまいました。すると中に、ハチの蛹っぽいものがいっぱい。

そして2日ほど前に寄生蜂が出ているのを発見しました。小さい上に動き回っていたのでピントを合わせられませんでしたが、生きている写真はこれしかないので載せておきます。

冷凍ジメして撮影してみました。

少し調べてみましたが、まったく手がかりがなく、よくわかりませんでした。

タマゴクロバチでしょうか?
情報お待ちしています。

2017年6月9日追記

ツイッターでkenさんから、後脚の附節が3節なのはタマゴコバチ科という情報をいただき調べていたところ、高木氏のタマゴコバチ科の検索表を見つけたので、チャレンジしてみました。コナジラミよりかなり簡単な手順でスライド標本を作りました。ちょっとKOHに漬けすぎたかもしれません。マウントをもっと丁寧に行うべきでした。オスの触角がよくわからない状態になってしまいました。

1枚目がメス、2枚目がオスです。

メスの触角のアップです。およびメスの前翅のアップです。棍棒状節は1節、繋節は2節です。環状節の英語は北隆館の大図鑑では”ring joint”となってましたが、検索してもみつからず、”anellus”になっていたのそのようにしました。

Rs1はインドのサイトを参考にしました。

高木氏の寄生蜂の見分け方に従って調べます。

タマゴコバチ(属までの検索)
体は扁平ではない
前翅は基部から広がる
触角は梗節、柄節を除いて3節以上
 ※4節以上の間違いと判断しました。
 ※環状節を含んで4節と考えました。
触角の棍棒状部は5節以下
前縁脈は翅の前縁に達する
前翅の表面にはまばらに刺毛があり、列をなす
触角の棍棒状部は1節
繋節は明瞭に分かれている
前縁脈はスム−スに枝脈に移行する 明らかな翅毛列がある
前翅には翅毛列Rs1がある

ということでTrichogramma属に落ちましたが…

九大の目録検索で調べると、日本では6種ほど記録がありました。
ズイムシアカタマゴバチ T. japonicum Ashmead, 1904
アゲハタマゴバチ T. papilionis Nagarkatti, 1974 (*)
ヨトウタマゴバチ T. evanescens Westwood, 1833 (*)
ズイムシキイロタマゴバチ T. chilonis Ishii, 1941
キイロタマゴバチ T. dendrolimi Matsumura, 1926 (*)
メアカタマゴバチ T. australicum Girault, 1912
(*)の学名はNHMのサイトに合わせました。

主に鱗翅目の卵に寄生するようですが、NHMのコバチデーターベースで調べると、カメノコハムシ属でも記録があるようです。

画像検索すると似たようなのが見つかりますし、おそらくTrichogrammaということにしておこうと思います。

疲れた。

2017年6月7日

ニガキヒメキジラミの寄生蜂 ヒメコバチ科 ?Tamarixia sp.

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, ハチ目, — Hepota2 @ 14:46

先日見つけたニガキヒメキジラミですが、寄生されているっぽい幼虫がいたので採ってきたところ、やはり寄生蜂が羽化してきました。
2017年6月3日 ニガキヒメキジラミ Calophya shinjii Sasaki, 1954

生時の写真と、脱出したあとです。

詳しく調べるために、冷凍ジメして撮影しました。写真はクリックすると大きくなります。

腹部の拡大写真です。割れ目があって、針っぽいものがしまわれてますね。これが産卵管じゃないかと思います。

おちゃたてさんのブログに同じ仲間と思われる産卵シーンが載ってますが、やはり産卵管は腹部の基部よりから出ています。
2013年3月23日 カシトガリキジラミに産卵するヒメコバチ科の一種(?Tamarixia sp.)

さて、素人がコバチの名前を調べるのは不可能に近いのですが、今回はホストがわかっているので、ezo-aphidさんから教わった方法で調べてみましょう。

NHMのコバチ上科DBの検索ページ

で、”Chalcidoid associates of named taxon”をクリックして、ホストから検索するページに移動します。

今回は、ヒメキジラミ属(Calophya)なので”Associate genus”の欄に”Calophya”を入力してSearchをクリックします。

結果としてPsyllaephagus属とTamarixia属が出てきます。

ネットで画像検索するとPsyllaephagusはまったく違うので、Tamarixia属っぽいというのがわかります。名前が出てきたT. triozaeT. schinaを検索してみます。

Tamarixia triozaeはトマトやジャガイモにつくキジラミParatrioza cockerelliの生物農薬として使われているようです。以下のPDFに載ってました。脛節も黒いので今回見つけたのとは違うようです。
http://www.tomatoesnz.co.nz/assets/Uploads/Tamarixia-factsheet-FINAL.pdf

Tamarixia schinaは2011年に記載されたようです。元記載のPDFが以下のサイトからダウンロードできます。
Zuparko et al. (2011) Two new species of Tamarixia (Hymenoptera: Eulophidae) from Chile and Australia, established as biological control agents of invasive psyllids (Hemiptera: Calophyidae, Triozidae) in California. Zootaxa 2921: 13-27.
Zootaxa 2921: 1-64
背中の棘の配置はよく似ているのですが、やはり脛節が黒いので違うようです。

あとはTamarixiaで画像検索してみましたが、似たようなのは見つかりませんでした。Tamarixia属は52種ほど記録があるようなので、これ以上は無理っぽいです。

結局、よくわかりませんでしたが、多少なりとも知識が広がったようなきがするので…

2017年6月4日

クロトサカシバンムシ

カテゴリー: 1.自然観察, コウチュウ目, — Hepota2 @ 23:11

先日、近所の神社で撮影しました。

ヒメヤシャブシの葉裏にいた甲虫です。

ゾウムシかと思ったのですがツイッターでトサカシバンムシの仲間ではと教えてもらい調べたところ、クロトサカシバンムシで良さそうに思いました。所有している北隆館の大図鑑には載っていないのですがネット上の写真とかを参考にして判断しました。保育社の甲虫図鑑には載っているようです。

前胸背板が盛り上がっているので、「トサカ」の名前がつけられたんでしょうね。

後日、桜の葉裏でも見かけました。幼虫は朽木を食うらしいのですが、成虫は何を食べるんでしょうね。

2017年6月3日

ニガキヒメキジラミ Calophya shinjii Sasaki, 1954

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 23:01

2017年6月5日、元記載が見れたので修正しました。
2017年6月5日、撮り直してきたので写真を追加しましたが、あまり良い写真は撮れませんでした。ニガキ自体が少なく、手の届く範囲に葉っぱが少なく、個体数も少ないのでかなり難しいです。

今日、大深沢川沿いの遊歩道で見つけたキジラミです。

ニガキです。図鑑にはすごく苦いと書いてありましたが、それほどではありませんでした。若い葉だったからか、私の舌がおかしいのか。

この木の葉にキジラミの幼虫が複数見つかりました。アメ状の分泌物を体にまとっています。葉裏にも葉表にもいました。

成虫です。あまりうまく撮影できませんでした。両方共オスっぽいですね。

触角の先端の2本の剛毛が長いのがヒメキジラミの特徴です。

顔を撮りたかったのですが、失敗しました。

新成虫は腹部が緑色なのと大きさから近似種と区別できるようです。

セグロヒメキジラミ(マルアゴヒメキジラミかもしれません)との比較図です。セグロヒメキジラミが翅端まで2mm、ニガキヒメキジラミは3mm。

クロヒメキジラミにも似ていそうですが、翅形が違うので区別できそうです。


成虫写真は「山陰地方のキジラミ図鑑」に載ってます。

ネットでは韓国のサイトにありました。

学名は現時点で変更ないみたいです。

元記載は 進士織平 (1944) 「虫癭と虫癭昆虫」です。国会図書館のデジタルコレクションで見れます。コマ番号236で448ページが見れます。
虫癭と虫癭昆虫
昭和19年、戦時中に出版されたのはスゴイですね。

引用させていただきました。白い部分です。

和名はナナカマドキジラミでホストはナナカマドになってます。体の色が黄色になってますね。

学名の変更は以下の文献で行われたようです。
Sasaki K. 1954 – A list of the known species and their host-plants of the Psyllidae of Japan (Homoptera). Scientific Report of Matsuyama Agricultural College 14: 29-39.

Psyl’listからPDFが見れます。

こちらも引用

ナナカマドはニガキと似ているので、どこかでホストの誤同定と判断されたと思うのですが、検索してもわかりませんでした。保留。

幼虫を採ってきたので、うまく羽化したら標本にしてみようかと思います。

あと、寄生されているっぽい幼虫も採ってきたのですが、なにか出たら報告します。
2017年6月7日: 寄生蜂でました。こちらを御覧ください。

2017年5月29日

サイカチマダラキジラミ Colophorina robinae

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 21:29

近所のサイカチの木で見つけました。

サイカチの葉にサイカチハオレフシというゴールを作り、その中で成長します。
サイカチ自体が珍しいので、このキジラミの情報も少ないです。

ゴールです。

ゴールの中を見ると、若齢幼虫から成虫までいました。

成虫です。

終齢幼虫と若齢幼虫です。

近似種にジャケツイバラキジラミがいますが、Cu脈付近に顕著な褐色紋はないことで区別できるようです。

2011年にEuphalerus属からColophorina属に移動されたようです。
Psyl’list
同属だったジャケツイバラキジラミの方はそのままみたいです。

2017年5月17日

シュンランのトゲコナジラミ

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, コナジラミ, — Hepota2 @ 23:55

去年の春ツイッターにて、ああーうさん(岡山県)からシュンランでトゲコナジラミを見つけたとの投稿がありました。その状況を撮影した写真をお借りしました。

この時検体を送ってもらったのですが標本がうまくできなくてそのままになってたのですが、今年Acleris(兵庫県)さんから別途検体を送ってもらいました。これも何度か失敗してあまりうまくできてないのですが、とりあえず現状の標本の写真をアップしておきます。少し検討してみましたが、良くわかりませんでした。

比較のため、以前おちゃたてさんからいただいたカラタネオガタマのトゲコナジラミと、今年府中に行った時にヒサカキから採集したトゲコナジラミの標本写真も一緒にアップしておきます。

以下の標本写真は全て♀です。画像はクリックすると拡大表示されます。全て深度合成しており、背面と腹面がごちゃごちゃに混ざっている場合があるので、鵜呑みにはしないでください。

なお以前カラタネオガタマのトゲコナジラミは以前、ミカントゲコナジラミだろうという記述をしたことがあるのですが、忘れてください。かなり適当に判断してました。すみません。

ヒサカキ(Eurya japonica)のトゲコナジラミ♀。

カラタネオガタマ(Magnolia figo)のトゲコナジラミ♀

シュンラン(Cymbidium goeringii)のトゲコナジラミ♀

参考文献としては、チャトゲコナジラミの記載論文 Kanmiya2011 が役に立つと思うのですが、どうも良くわかりません。この論文ではチャノキとサザンカにつくトゲコナジラミをサンプルとして使用しているのですが、ヒサカキのトゲコナジラミは調べていないようです。なんか違ってるんですが。

いくつか引用しておきます。

Kanmiya2011 p.28より引用。

Kanmiya2011 p.31 より引用。G,Hがチャトゲ、I,Jがミカントゲです。ワックスの量はチャトゲの方が少ないようです。

Kanmiya2011 p. 33 より引用。Eがチャトゲ, Fがミカントゲです。

眼点の位置について比較してみましたが…

良くわかりません。

他の形態も良くわからないので、とりあえず今回はここまでとしておきます。

参考文献
Kanmiya, K. & Ueda, S. & Kasai, A. & Yamashita, K. & Sato, Y. & Yoshiyasu, Y. (2011) Proposal of new specific status for tea-infesting populations of the nominal citrus spiny whitefly Aleurocanthus spiniferus (Homoptera: Aleyrodidae). Zootaxa, 2797, 25-44. — PDF(ZOOTAXA)

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