長坂蛾庭

2019年6月8日

アブラチャンとクロモジのアブラムシ

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 20:00

アブラムシ入門図鑑のアブラチャンコブアブラムシが別種ではないかという件です。

以前アブラチャンで見つけたアブラチャンコブアブラムシと思しき方は、森津図鑑と一致していましたが、アブラムシ入門図鑑のものとは明らかに違っておりクロモジに付くとされていました。今回、茅ヶ岳周辺でクロモジに付く方を見つけることができましたので、両者の写真を並べてみたいと思います。

アブラチャンにつく方
5〜6月に撮影。角状管全体が黒い。


■おそらく アブラチャンコブアブラムシ Aulacorthum muradachi (Shinji, 1941) 森津図鑑に載っている方。

10月に撮影

クロモジに付く方
6月に撮影。角状管の先端だけが黒い。

■ クロモジのアブラチャンコブアブラムシ。おそらく未記録種。アブラムシ入門図鑑に載っている方。

以前拙ブログ2013年10月27日でezo-aphidさんからコメントをいただき、アブラチャンに付くほうが真のアブラチャンコブアブラムシ L. muradachiで、クロモジに付く方はよくわからんという意見をいただきました。同様の意見をツイッターでもだいすけさんから いただきました。

現在、だいすけさんが研究中らしいので、いつか判明することを期待したいと思います。

なお、日本昆虫目録では和名が変更されていますので、ご注意ください。研究が不十分な状態で和名をコロコロ変えるのはますます混乱すると思うのですが…
アブラチャンコブアブラムシ → ムラダチヒゲナガアブラムシ
アオキコブアブラムシ → アオキヒゲナガアブラムシ

参考:
[1] Miyazaki, M. (1971) A REVISION OF THE TRIBE MACROSIPHINI OF JAPAN (HOMOPTERA : APHIDIDAE, APHIDINAE). INSECTA MATSUMURANA, 34, 1-247. PDF(HUSCAP)
[2] 松本嘉幸 (2008) 「アブラムシ入門図鑑」 全国農村教育協会
[3] 森津孫四郎 (1983) 「日本原色アブラムシ図鑑」 全国農村教育協会
[4] 宮崎昌久他 (2016) 日本昆虫目録 第4巻 準新翅類

2017年9月28日

イボタヒゲナガアブラムシ

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 22:55

先日、清里で見つけました。後日近所でも見たので、わりと普通なのかもしれません。

■ イボタヒゲナガアブラムシ Aulacorthum ibotum (Essig & Kuwana, 1918)

周年、イボタで生活しているそうです。

2013年10月27日

?アブラチャンコブアブラムシ

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 21:51

前回の自然観察会で、県立少年自然の家にメグスリノキが生えているという情報を得たので、行ってきました。県立少年自然の家は清里駅近くの標高1300mぐらい(?)にあります。

帰り際に注意されましたが、この施設は散策目的では開放されていないそうです。

広すぎてメグスリノキがどこに生えているのかはわかりませんでした…orz.。
でもコナジラミの新しいのが入手できました。同じ木に特徴的なアブラムシがいたので撮影しておきました。ホストの同定の手がかりになりそうですし。

アブラチャンコブアブラムシのようです。
虫ナビさんとこに写真がありますが5月に撮影したようで、少し色合いが違ってます。
時期的に卵生雌でしょうか。

葉っぱの写真追加しておきます。アブラチャンで良さそう。

—2013年10月28日追記ー
図鑑の記載とは違っているようです。

触角3節の基部2分の1が暗黒色、脚の脛節の中央部より先部が淡黄色であるのは本種の特徴である。

虫ナビさんとこのも似たような感じなので、卵生雌だからというわけではなさそうです。

アブラムシ入門図鑑の方は、オレンジ色の紋の形が違うようですし、触角3節も黒くないようです。角状管は黒と書かれているのに写真は黒くないし…

はて?

参考文献:
森津孫四郎 (1983) 「日本原色アブラムシ図鑑」 全国農村教育協会
松本嘉幸 (2008) 「アブラムシ入門図鑑」 全国農村教育協会

—さらに追記—
Miyazaki1971に詳しい情報があったので(Acyrthosiphon属となっている)、、眺めていたら(読んでない)、A. linderaeってうのがよく似ていて同じLindera属に付くと書かれていました。角状管の色が薄いように書かれているので、アブラムシ入門図鑑のはこちらかもしれません。

Miyazaki, M. (1971) A REVISION OF THE TRIBE MACROSIPHINI OF JAPAN (HOMOPTERA : APHIDIDAE, APHIDINAE). INSECTA MATSUMURANA, 34, 1-247. PDF(HUSCAP)

—さらに追記—
Acyrthosipon linderaeは属が移動されて、Aulacorthum linderaeとなっているようですが、これは
アオキコブアブラムシです。全然違いますね。森津1983でも似てないのに似ていると書かれています。そして、ホストが、Miyazaki1971ではクロモジとなっているのに、森津1983では、アオキになってます。学名がlinderaeなのに、なぜアオキなのかっていう気がします。
もはや何がなんだか…
ezoさーん!

2012年1月1日

アオキコブアブラムシ Aulacorthum linderae

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 18:00

新年あけましておめでとうございます。ことしもよろしくお願いします。

今日は近所の泉ビオトープのふるさとを少し見てきました。

アオキ(ヒメアオキかも)にいたアブラムシです。森津図鑑では、アオキコブアブラムシで良さそうなんですがアオキに付くアブラムシとしてアオキとニワトコフクレの2種しか載っていなかったのでアオキと判断しましたが、どうなんでしょう。やや珍しいようです。


■アオキコブアブラムシ Aulacorthum linderae
CombineZP 11枚合成 (Pyramid Maximum Contrast)


CombineZP 13枚合成 (Pyramid Maximum Contrast)

葉っぱです。

森津図鑑では Acyrthosiphon 属になってますが、Aphid Species fileというサイトの方に従いました。

2011年11月7日

ヘクソカズラヒゲナガアブラムシ卵生雌 Aulacorthum nipponicum

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 20:30

周年ヘクソカズラで生活する。卵越冬と。

■ヘクソカズラヒゲナガアブラムシ Aulacorthum nipponicum

ー2011年11月9日ー
ezo-aphidさんから、これは卵生雌とのご教示をいただきましたので、タイトルを修正しました。

少し引いた写真を追加しておきます。夏頃に見られるコロニーとは少し雰囲気が違いますね。※葉裏にコロニーができていました。

こちらの文献によるとヘクソカズラヒゲナガアブラムシは、やはりテントウムシには捕食されないようです。ヘクソカズラの臭い成分を溜め込んでいるのでしょうか?

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