長坂蛾庭

マツカゼソウのコナジラミ

ezo-aphidさんから、マツカゼソウのコナジラミの検体を送っていただきました。
ありがとうございます。

標本写真を貼っておきます。

マツカゼソウにつくマツカゼソウコナジラミは長い刺毛があるはずなのですが…
この検体には長い刺毛はありませんでした。

マツカゼソウコナジラミ Aleyrodes japonicaは高橋良一博士が1963年に記載しホストはViola sp.のみあげられています。そしてその年に博士は亡くなられました。その後、だれかが新しいホストを発見したのだと思いますが、記録が見つかりません。

なにか問題がありそうです。

追記
写真集にページを作りました。
http://tamagaro.net/whitefly/a06.html


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コメント

“マツカゼソウのコナジラミ” への6件のフィードバック

  1. ezo-aphidのアバター
    ezo-aphid

    手元に残っていたアルコール漬を、先ほど郵送しました(データはこれと同じです)ので、ご利用ください。
    マツカゼソウコナジラミの和名と寄主植物の追加は、Rostria 32 の前書き(292頁2-4行目)にある通り、宮武頼夫さんによるものでしょう。

  2. Hepota2のアバター
    Hepota2

    ezo-aphidさん、こんばんは。
    検体の追加ありがとうございます。沢山作っておいた方が良いかもしれませんね。
    写真集の方に書きましたが、A. japonicaとはいくつか違いがあるようなので、やはり別種のようです。未記載種かもしれません。スミレの個体を見てみたいです。
    宮武さんは検鏡されてますかねぇ。

  3. ezo-aphidのアバター
    ezo-aphid

    寄主の追加に際しては、長い刺毛を確認しなければ記録に残せないだろうと思います。
    アキカラマツコナジラミという和名の提案者や、追加寄主の採集者は(採集地が勤務地の浪速短大から遠くないので)高橋さんかも、という想像から、一部は前書きにある「膨大な高橋メモ」によるのかもしれません。戦後に記載されたタイプ標本は、「アブラムシやカイガラムシの高橋標本」と一緒に北大農学部に残されているように思います。
    これらは宮武さんに伺うほうが確実ですねー(はむしさんを通してお尋ねしてみては?)。

  4. Hepota2のアバター
    Hepota2

    ezo-aphidさん、こんばんは。
    高橋1963の冒頭には東京都府中市とありますので、東京に移られていたのではないでしょうか?
    2種類いる可能性もあるのですが、確認しておいた方が良いですね。
    近いうちに、はむしさんにメールしてみます。

  5. ezo-aphidのアバター
    ezo-aphid

    すみません、先の情報は調査不足でしたね。
    Mushi 37(17) の「著述目録」を見ると、浪速大学農業短期大学部には1954年3月から1963年3月まで勤務されています。定年退職後に府中に移られたのでしょう(同年7月17日没)。コナジラミの標本は九大農学部に寄贈された、とのことです。

  6. Hepota2のアバター
    Hepota2

    ezo-aphidさん、おはようございます。
    やはりそうでしたか。そうすると追加の寄主は宮武さんによる可能性が高そうですね。

    追加個体届きました。一部ドライマウントして、亜縁部の刺毛の写真を撮ってみようと思います。

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