長坂蛾庭

ヒモワタカイガラムシ Takahasia japonica

以前ケヤキにいた怪しい物体を紹介しましたが、そのとき採って来た個体は枝が腐ってきたので少し前に自然に返してきました。そのとき、裏の写真を撮っておいたのですが、何かわかるでしょうか? 左側の口らしきところから、糸のように細くて長いものが出てますが、口吻でしょうか?

その場所では手の届くところにケヤキの枝が少ないこともあって見つけられませんでしたが、他の場所で同種と思われるものを見つけました。大きさは約5.5mmです。やはりケヤキにいましたが、一個体しか見つけられませんでした。手の届くところに枝が少ないっていうことのあるのでしょうが。不明であれば、観察を続けてみようと思います。

ー2011年5月1日—
日本原色カイガラムシ図鑑を借りてきました。写真6-46cの左上の個体が、上の1枚目の写真とそっくりなので、ヒモワタカイガラムシかもしれません。ネットで検索して1枚だけそれらしいのを見つけました。かぜくささんのホームページの一番下にあります。もうじき卵を生み出すと思うので、しばらくしたら確認してきます。

—2011年5月15日—
観察を続けていましたが、今日見たらなくなっていました。5月5日に撮った写真を追加しておきます。少し産卵を始めた状態です。わりと人が通りそうな場所で低い枝に付いていたので、ダメだろうとは思ってましたが…。リング状の状態になるまで確認したかったです。まぁ種名はほぼ間違いないと思うので、タイトルは確定しておきました。


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コメント

“ヒモワタカイガラムシ Takahasia japonica” への6件のフィードバック

  1. ezo-aphidのアバター
    ezo-aphid

    見たことがないものなのであてずっぽうですが、「蛹状態の雄」だと思います。不完全変態なので、雄幼虫と言うべきでしょうか。ご指摘の糸状物が「口針」で、口吻周辺の隆起の周囲に触角と前脚があるように見えます。体後半の両脇にある長い濃色へら状は、翅芽wing budだろうと思います。方眼紙の目盛が1mm刻みとすると、体長は3mmほど。下記の大型が雌成虫で5-6mmとすると、大きさの関係は程よいように思います。
    種類の方はCeroplastesで画像検索しても、似たものは出てきませんねー。困りました。

  2. Hepotaのアバター

    ezo-aphidさん、こんばんは。
    蛹でしたら置いとけば良かったですね。新しく見つけた方は、継続して観察したいと思います。

  3. Hepotaのアバター

    ヒモワタカイガラムシかもしれません。詳しくは本文を参照してください。

  4. ezo-aphidのアバター
    ezo-aphid

    おお、これは。図鑑を持っていても見つけられないようでは・・・・(なさけない)。
    たぶん、間違いないでしょう。終齢幼虫の越冬で、多食性ということなので。
    ひもワタが伸びれば確定ですね。

  5. Hepotaのアバター

    ezo-aphidさん、こんばんは。
    あの図鑑、コロニーの写真が多くて単体での絵合わせには厳しいものがありますね。見やすい図鑑が欲しいですが、売れないでしょうからねぇ。皆で作り上げるしかないのかもしれません。そのためにはシロウトでも同定できるような図鑑が無いと…。

  6. Hepotaのアバター

    タイトル確定してみました。

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