三重県の伊賀を一度見に行こうと思い、伊賀と民宿で検索したら、『農家民宿 風庵』というのが引っかかりました。『農家民宿って?』電話で話を聞いてみると、どうも農業体験をさせてくれる民宿のようで、まったくのシロウトでも大丈夫だというし、1時間でもかまわないような話だったので、ちょうどいいやと思って行ってみました。
昼の3時ぐらいに行く約束でしたが、自転車がなかなか進まず、3時40分ぐらいに到着して、お茶を一杯よばれてから、4時から6時ぐらいまで作業しました。ゴボウの収穫、畝作り、下仁田ネギの植え替え、水まき等を行いました。
畝作り
なんの畝だったかは忘れました。スコップで真ん中の土を左右に振って、溝を作ります。この溝に堆肥やら肥料を入れて、土を戻して混ぜ込みます。写真は堆肥を入れたところですが、この堆肥は想像していたものとは違って、単に乾燥した草のようでした。この方が長持ちするかもしれません。
下仁田ネギの植え替え
まず苗床から苗を抜きます。苗の下からスコップを入れ、手で土をほぐすようにして苗を取り出します。ネギは強いので土を落としても大丈夫ということでした。
あらかじめ溝が掘ってあり、この土は肥料が混ぜ込んであるということでした。この溝に10cm間隔ぐらいで、苗を一本ずつ植えて行きます。ネギの二股に分かれている部分まで土が冠るようにします。最後に水を撒きます。
この後、二股の部分は上に成長するので、そうしたら両側の山から土を寄せて行くらしいです。
水まき
米のとぎ汁を川に流すと、川が汚れるので、畑に利用するらしいです。あらかじめ米のとぎ汁をEM菌で発酵させたものを作っておきます。それをかき混ぜて柄杓で3杯(ネギは3杯で豆は2杯だったような気がします)ほどバケツに入れ、さらに水をバケツに一杯入れて薄め、これを柄杓でまきます。水は引くようにして撒くベシ。
鰹のたたき
皮側を藁の炎であぶる作業をちょっとだけ手伝いました。コンクリ—トブロックを立てて網を置きます。網の上に鰹の皮を下にして置きます。網の下に新聞紙に火をつけておき、そこに藁を置くだけです。適当にあぶったら氷水につけて冷やします。網に水を撒いてあったもしれません。
炭おこし
七輪に消し炭と新聞紙を入れます。新聞紙に火をつけ、消し炭が赤くなるまで、内輪で窓からあおぎます。七輪の上に中華鍋の底を切り落としたようなものを置いて、炭をいっぱい入れます。しばらくすると、炭に火が移るので、鍋のようなものに入れて、いろりまで運びます。
晩ご飯
記憶にある範囲では、鰹のたたき、茶碗蒸し、アサリのみそ汁、里芋、春菊のおひたし、筑前煮?、重ね煮、ご飯。自前の畑は無農薬栽培なので、とても美味しいんだけど旬の期間は短いようです。今回いただけたのは春菊、ゴボウ、ネギぐらいだったかな。
設備
外見は農家風ですが、中身はとても立派でした。風呂に床暖房があったりと。もう少し写真を撮っておけば良かったです。下の写真は、ダイニングキッチンって言うのかな?
次の日は、なぜかパソコンの設定をやってました。Macの無線LANの設定がわからないらしくて。私はコンピュータ関係の仕事を長くやってましたが、無線LANは使ったことも無く(ノートパソコンを持ってないと不要)、少し時間が掛かりましたがなんとかできました。面目躍如…。
ミニ耕耘機を使わせてくれるらしいので、もう一度ぐらい行ってみようかと思います。
風庵に行ってみたい方は、下のホームページに連絡先や地図が載ってます。ホームページのどこにも民宿とは書かれてませんが、大丈夫です。値段は1泊2食付きで7,000円です(2010年4月)。
農家民宿 風庵
電車で行く場合は、伊賀鉄道の伊賀市駅で降りて、上野産業会館から正覚寺までバスを使えば行けると思います(たぶん)。1日に8−9本ぐらい出ているようです。
三重交通
なお農家民宿は近くにもう一軒あるということでした。それから、労働力と引き換えに宿を提供する制度があるらしいです。WWOOFというそうです。風庵さんとこでもやっているらしいです。仕事の種類はいろいろですが、専業農家に行ってみれば勉強になるのではと言われました。元締めらしきところをリンクしておきます。
WWOOFジャパン
報告終わり。
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