去年の夏(8月7日)、モミジの葉っぱで面白い巣を見つけました。モミジの葉は5〜7裂していますが、その内の一つを筒状に丸め、両端を残りの葉で塞いでいます。モミジでしかできない作り方です。どのように進化してきたのでしょうか。興味深いですね。
塞いでいる葉をはがしたところです。中に幼虫がいます。この後幼虫は、はがれた部分をすぐに修復し始めました。けっこう賢いなぁと思います。
ずっと調べてなかったのですが、最近ホソガの文献(A TAXONOMIC REVISION OF THE GRACILLARIA GROUP OCCURRING IN JAPAN)を眺めていたら、この巣とそっくりの写真が載っていました(Fig82 C,D,E)。ワカヤマハマキホソガ Caloptilia wakayamensis Kumata, 1966 です。こんなやつ、他にはいないような気がするのでたぶん合っていると思います。いつか飼育してみようと思ってます。
いったん投稿した後、念のため『みんな蛾』の検索機能で食餌植物に『カエデ』と入力すると、ハマキホソガだけで、9種類もヒットしました。成虫もわからないものが多く、飼育してもムダな気がしてきました。ワカヤマ以外は以下の8種です。モミジハマキホソガ、イタヤハマキホソガ、ムラサキハマキホソガ、ヘリングハマキホソガ、ヒダカハマキホソガ、クロコハマキホソガ、ミヤマハマキホソガ、イチモンジハマキホソガ。
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