長坂蛾庭

2019年9月1日

ヤマハンノキのアブラムシ

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 19:00

野辺山で見つけました。

ヤマハンノキにいたアブラムシです。

ツイッターに投稿したところだいすけさんから、「Pterocallis (Recticallis) nigrostriata (Shinji)の可能性がある」とのコメントを頂きました。

サンプルを見ていただけそうなので、近いうちに採りに行ってきます。

こちらは同じ葉っぱにいたので幼虫かなと思います。

なにかわかったら追記したいと思います。

2019年6月8日

アブラチャンとクロモジのアブラムシ

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 20:00

アブラムシ入門図鑑のアブラチャンコブアブラムシが別種ではないかという件です。

以前アブラチャンで見つけたアブラチャンコブアブラムシと思しき方は、森津図鑑と一致していましたが、アブラムシ入門図鑑のものとは明らかに違っておりクロモジに付くとされていました。今回、茅ヶ岳周辺でクロモジに付く方を見つけることができましたので、両者の写真を並べてみたいと思います。

アブラチャンにつく方
5〜6月に撮影。角状管全体が黒い。


■おそらく アブラチャンコブアブラムシ Aulacorthum muradachi (Shinji, 1941) 森津図鑑に載っている方。

10月に撮影

クロモジに付く方
6月に撮影。角状管の先端だけが黒い。

■ クロモジのアブラチャンコブアブラムシ。おそらく未記録種。アブラムシ入門図鑑に載っている方。

以前拙ブログ2013年10月27日でezo-aphidさんからコメントをいただき、アブラチャンに付くほうが真のアブラチャンコブアブラムシ L. muradachiで、クロモジに付く方はよくわからんという意見をいただきました。同様の意見をツイッターでもだいすけさんから いただきました。

現在、だいすけさんが研究中らしいので、いつか判明することを期待したいと思います。

なお、日本昆虫目録では和名が変更されていますので、ご注意ください。研究が不十分な状態で和名をコロコロ変えるのはますます混乱すると思うのですが…
アブラチャンコブアブラムシ → ムラダチヒゲナガアブラムシ
アオキコブアブラムシ → アオキヒゲナガアブラムシ

参考:
[1] Miyazaki, M. (1971) A REVISION OF THE TRIBE MACROSIPHINI OF JAPAN (HOMOPTERA : APHIDIDAE, APHIDINAE). INSECTA MATSUMURANA, 34, 1-247. PDF(HUSCAP)
[2] 松本嘉幸 (2008) 「アブラムシ入門図鑑」 全国農村教育協会
[3] 森津孫四郎 (1983) 「日本原色アブラムシ図鑑」 全国農村教育協会
[4] 宮崎昌久他 (2016) 日本昆虫目録 第4巻 準新翅類

2018年12月19日

アラカシコムネアブラムシとサラマオコムネアブラムシ

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 23:00

スパムが多いのでコメントの投稿を禁止しました。

先日甲府方面に行ったときに、かなりまとまってアラカシが生えている場所をみつけました。近所ではアラカシは生えていないので詳しく調べていたところ、Neothoracaphi属らしきアブラムシを見つけました。同じ木に太いのと細いの、幼虫らしきもの、パイプ状のワックスで覆われたものなどが付いていいます。

コナジラミとだいたい同じ方法でプレパラート標本にしてみました。となりにあるのはTakahashi1958から引用したイラストです。

日本から記録のあるNeothoracaphis属は5種でTakahashi1958で見ることができます(Microthoracaphis属になってます)。いつものように雰囲気しかみてませんが、太いのはアラカシコムネアブラムシ N. glaucae、細いのはサラマオコムネアブラムシ N. saramaoensisのようです。

ですが日本昆虫目録ではこの2種はまとめられて、サラマオツブムネアブラムシになっています。どうみても別種のように見えるので妙だなぁと思っていたのですが、最初の写真をツイッターに投稿したところ青木重幸先生からメールをいただき、この2種は遺伝子解析の結果同種と判明したということを教えていただきました。また、1枚目の写真の4-6は無翅虫の幼虫で、11は有翅虫の幼虫だということです。

まだ正式に論文は出ていないが準備中とのことでした。学名が変わるようなことを示唆されていたので、昆虫目録の学名と和名は変更されるかもしれません。

参考文献

[1] Takahashi, R. (1958) Two new genera of Aphididaefrom Quercus in Japan (Homoptera). Bulletin of the University of Osaka Prefecture. Ser. B, Agriculture and biology, 8, p.1-7. PDF

[2] Chen, J. & Jiang, L. & Qiao, G. (2011) Revision of Neothoracaphis Takahashi with description of a new species from China (Hemiptera: Aphididae: Hormaphidinae). Oriental insects, 45(2-3), 146-161. ResearchGate

[3] 宗林正人 (2003) 緑化樹木のアブラムシ類(3) 植物防疫, 57(9), 437-439. PDF

2018年6月6日

バイカウツギコブアブラムシ

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 12:45

〒模様のアブラムシです。ホストもあっていそうだしバイカウツギコブアブラムシで良さそうです。

ついてた植物ですが、ちょうど花が咲いていました。

有翅虫もいました。

2018年5月3日

クロモジムネアブラムシその後

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 00:55

以前に報告したクロモジムネアブラムシ Thoracaphis linderaeですが、あれからときどき見に行ってたのですが…

4月10日: 少し大きくなってました。

5月1日: ちょっと油断している間に全部大きくなってました。なおこのホストはダンコウバイです。

途中の状態を撮りたかったのですが、しょうがないですね。かなり多いので、また次の機会に。

2018年5月2日

カバハマキヒラタアブラムシ Hamamelistes betulinus

今年の2月下旬、シラカバで妙なものを見つけました。

アブラムシっぽいのですが…
しばらく観察してみることにしました。

3月27日: かなり膨れてきました。

4月3日: 子供が生まれてました。

4月19日: 葉っぱにゴールが出来ています。裏では第一世代が子供を産んでました。

アブラムシ入門図鑑で調べると、カバハマキヒラタアブラムシ Hamamelistes betulinus (de Horváth, 1896) というのが見つかりました。

日本で記録があるHamamelistes属は3種です。文献[2]によると、H. miyabei マンサクイガフシアブラムシ の二次寄主は Betula maximowicziana ウダイカンバでありゴールの形も違うようです。もう一種の H. kagamii マンサクイボフシアブラムシの二次寄主は Betula grossa ミズメということなので、Betula platyphylla シラカバにつくのはカバハマキヒラタアブラムシとしておいて大丈夫そうです。

アブラムシ入門図鑑によると本種の生活環はかなり特殊なようです。

本種の生活環は特殊で2年で完了する。1年目は一次寄主のマンサクで幹母がサンゴ状の虫こぶをつくり、初夏から秋までをその中で過ごす。第二世代はすべて有翅型で二次寄主のシラカンバへ移住する。一年目の冬はシラカンバの枝上で、コナジラミ型の固着性幼虫が越冬する。2年目の春にその固着性幼虫から継承された世代がシラカンバの葉にコブを作る。晩秋には有翅胎生雌がマンサクに戻り有性世代を生む。これらが交尾後、2年目の冬を卵で越冬する。また二次寄主間を移動する有翅虫もいて、その場合はコナジラミ型の固着性幼虫で越冬しマンサクには依存しない。

― 参考文献 ―
[1] 松本嘉幸 (2008) 「アブラムシ入門図鑑」 全国農村教育協会
[2] Aoki, von Dohlen & Kurosu. (2001) Revision of the Japanese Species of the Aphid Genus Hamamelistes (Hemiptera, Aphididae, Hormaphidinae) Based on the Mitochondrial DNA Sequence Data. Entomological Science. 4(1):59-67. PDF
[3] Aphid species file
[4] Influential Points
[5] 宮崎昌久他 (2016) 日本昆虫目録 第4巻 準新翅類 pp. 99-100

2018年4月19日

カバワタフキアブラムシ Euceraphis betulae (Koch, 1855) と不明種

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 23:50

2018-05-05修正: 少なくとも2種混じっていたようです。後ろに追加した情報をご覧ください。

今年の2月終わりにシラカバの梢にアブラムシの卵らしきものを発見し、継続して観察してきました。今日見に行くと♀成虫が出現しており、およそ種名がはっきりしたのでまとめておきます。

2月の終わりに見つけた卵です。枝先にたくさんついていました。

3月27日: 幼虫がたくさん出現していました。

4月3日: 少し大きくなりました。

4月11日: おそらく終齢です。

4月19日: 成虫が出て、第2世代が生まれていました。

アブラムシ入門図鑑で見るとカバワタフキマダラアブラムシ Euceraphis punctipennis のようですが、同属にカバワタフキアブラムシ E. betulae というのがいて識別が難しそうです。いろいろ調べて幹母の場合は腹部の黒帯の有無で区別できるように書いてあるサイトをみつけました。
Influential Points

幹母の場合は黒帯がある方がカバワタフキアブラムシということです。今回見つけたのは黒帯があるのでカバワタフキアブラムシとしておこうと思います。

混じっている可能性もあるので、次回確認してきます。

2018-05-05追記

5月4日に見に行ったとき、枝に別種と思われるものを見つけました。

幼虫を見直してみましたが、少なくとも2種類混じっているように思います。茶色っぽくて腹部背面の毛の根元が黒っぽいのがおそらくこちらの幼虫ではないかと。

種名は調べてみましたが、わかりませんでした。

2018年3月27日

スダジイのムネアブラムシ族

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 20:49

かなり以前に見つけたスダジイのムネアブラムシ族ですが、先日見に行ったら産仔していたので撮ってみました。2枚目は1齢幼虫が歩いているところです。

関連記事です。
ムネアブラムシ族の一種
ムネアブラムシ族の一種 リベンジ

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