長坂蛾庭

2020年7月30日

モクレンヒゲナガマダラアブラムシ Calaphis magnoliae Essig & Kuwana, 1918

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 19:29

野辺山で見つけました。コブシにいたアブラムシです。


■ モクレンヒゲナガマダラアブラムシ Calaphis magnoliae Essig & Kuwana, 1918

モクレンヒゲナガマダラアブラムシのようです。森津図鑑に有翅虫の写真が載ってました。外観がかなり特徴的でホストも合っているので、たぶん大丈夫でしょう。

森津図鑑および日本昆虫目録ではNeocalaphis属になっていますが、aphid.speciesfile.orgではCalaphis属になっています。状況は確認中です。

2020年7月19日

ニッポンオマルアブラムシ? Amphicercidus ?japonica (Hori, 1927)

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 22:00

新型コロナの影響であまり遠くへは出かけていませんでしたが、3ヶ月ぶりくらいに野辺山方面に行ってきました。

キンギンボクと思われる木の若い枝に、綿にまみれたアブラムシがいるのを見つけました。

ストロボの調子が悪かったので、採集してきて自宅で撮影しましたが、ワックスにまみれていてよくわかりませんね。

無翅の成虫を2個体ほどプレパラート標本にしてみました。コナジラミと同じような方法で処理しましたが、氷酢酸で脱水後、クローブオイルに漬けると腹部が少し萎縮しました。浸透圧的なものでしょうか。腹部に針で穴をあけるなどしたほうがいいのかもしれません。

ツイッターに投稿したところだいすけさんから、ニッポンオマルアブラムシの可能性あるとのご意見をいただきました。サンプルを送付予定なので、詳細が判明したら追記したいと思います。

カバウスブチアブラムシ Mesocallis pteleae Matsumura, 1919

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 20:00

※ この記事の登録日は発見日の7月19日にしましたが、書いたのは8月19日です。

野辺山方面でみつけました。ツノハシバミにいたアブラムシです。


■ カバウスブチアブラムシ Mesocallis pteleae Matsumura, 1919

専門家のだいすけさん( @enyumorihiro )にサンプルを送って同定していただきました。

サンプルを提供いただき、カバウスブチアブラムシMesocallis pteleae Matsumura, 1919と同定しました。先の種と異なり、触角第3節や頭部の先端が黒色である等の点が異なります。日本、韓国、中国のクマシデ属、ハシバミ属、カバノキ属、ハンノキ属などから記録されているようです。

詳しい情報は以下の文献で見ることができました。
Higuchi, H. (1972) A TAXONOMIC STUDY OF THE SUBFAMILY CALLIPTERINAE IN JAPAN (HOMOPTERA : APHIDIDAE). Insecta matsumurana, 35(2), 23-24.

前翅の黒い筋については”anal vein bordered with brown” と書かれていました。でanal veinについて検索したのですが、こちらによれば anal vein はアブラムシには存在しないけどCu2がしばしばanal veinと呼ばれるそうです。

サワシバブチアブラムシ Mesocallis sawashibae (Matsumura, 1917)

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 19:00

※ この記事の登録日は発見日の7月19日としてありますが、書いたのは2020年8月19日です。

野辺山方面に行ってきました。

ハシバミで見つけたアブラムシです。かなり小さくて肉眼では有翅虫かどうかよくわかりませんでした。


■ サワシバブチアブラムシ Mesocallis sawashibae (Matsumura, 1917)

専門家のだいすけさん( @enyumorihiro )にサンプルを送って同定していただきました。

サンプルを提供いただき、サワシバブチアブラムシMesocallis sawashibae (Matsumura, 1917)と同定しました。体色は全体に黄色ですが、触角の節のつなぎ目のみが黒色です。これまで日本、韓国、中国、東シベリアのサワシバおよびクマシデから記録されているようです。

詳しい情報は以下の文献で見ることができました。
Higuchi, H. (1972) A TAXONOMIC STUDY OF THE SUBFAMILY CALLIPTERINAE IN JAPAN (HOMOPTERA : APHIDIDAE). Insecta matsumurana, 35(2), 24-26.

2020年5月28日

クマヤナギヒゲナガアブラムシ Sitobion berkemiae (Shinji, 1941)

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 22:00

クマヤナギ類にいたアブラムシです。角状管がなんだか立派です。

■クマヤナギヒゲナガアブラムシ Sitobion berkemiae (Shinji, 1941)

アブラムシ入門図鑑に載ってました。ホストもあってますし、外観も一致しているので間違いなさそうです。

ツイッターに投稿したところ、だいすけさんからご教示いただきました。

Sitobion berkemiae (Shinji, 1941)で間違いないと思います。本種より先にS. berchemiae (Takahashi, 1938)が中国のクマヤナギ類から記載されており、S. berkemiaeはシノニムでは、という意見があります。

ということで採ってきてほしいと言われたのですが、このあと見に行ったときにはもういませんでした。私のよく行くフィールドではクマヤナギはかなり普通なので、そのうち再発見できると思います。忘れないようにしないと…

2020年5月15日

コオノオオワタムシ?

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 22:00

5月5日、ミヤマウグイスカグラで葉にゴールを作っているアブラムシを見つけました。

ホストとゴールからコオノオオワタムシの可能性がありそうです。ゴールの名前はウグイスカグラハマキフシ。

ツイッターに投稿したところ、だいすけさんからコメントをいただき、コオノオオワタムシの可能性が高そうとのことでした。幹母と有翅虫が得られると正確に同定できそうとのことでしたので、継続して探すことにします。

5月8日に再び訪れて、巻かれた葉の内側で一匹だけ雰囲気の違うのがいました。おそらく幹母でしょう。有翅虫はまだ出現していないようでした。

5月15日、有翅虫が出現していました。

だいすけさんにサンプルを送る予定なので、正確な同定結果が得られたら、追記したいと思います。

2019年11月25日

アラカシコムネアブラムシとサラマオコムネアブラムシその2

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 18:16

去年投稿したアラカシコムネアブラムシとサラマオコムネアブラムシですが、青木先生から連絡があって論文になったそうなので、報告しておきます。

こいつですね。アラカシの葉にいろいろついているのですが全部同じ種だそうです。

論文はこちらからダウンロードできます。
Shigeyuki Aoki, et. al (2019) Dimorphic Sessile Apterae of the Aphid Neothoracaphis glaucae (Hemiptera) on the Evergreen Oak Quercus glauca.

前回にも書きましたが、アラカシコムネアブラムシと日本のサラマオコムネアブラムシは遺伝子解析の結果同種と判明したそうです。台湾のサラマオとは比較できていない模様。それもあってか学名はアラカシコムネアブラムシの方を採用したようです。

なお学名は日本昆虫目録とは異なっているのでご注意ください。

日本昆虫目録: Neothoracaphis saramaoensis (Takahashi, 1935) サラマオツブムネアブラムシ
Aoki et. al 2019: Neothoracaphis glaucae (Takahashi, 1958)

和名はどうするのでしょうと青木先生に問い合わせたところ考えてなかったそうです。「アラカシツブムネアブラムシ」が良いのかなとは申されていました。そのうちどこかで正式に名前が発表される日が来るのでしょうか。

2019年11月6日

シラカシの冬芽にいたムネアブラムシ

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 19:00

シラカシの冬芽を撮影していたところ、なにやら怪しい黒い粒を発見しました。

拡大してみるとムネアブラムシっぽいです。冬芽と冬芽(あるいは葉柄)の間に食い込むようについていて、形がくさび形のようになってます。日の当たらない方はあまり黒くなってないですね。こんな形のアブラムシは初めてみました。

Dermaphis coccidiformis 無翅成虫

これは幼虫でしょうか?歩いてました。

少し調べて以下の論文を見つけました。
Aoki, S. et. al (2017) Dermaphis coccidiformis sp. nov. (Hemiptera), an aphid species with asymmetrically sclerotized apterae and “winter alates”.

アラカシの冬芽についている生体写真が載ってますが、そっくりですね。とりあえず、これということにしておきましょう。アラカシ、シラカシ、ウラジロガシで見られるようです。

検索するとBABAさんのブログに、有翅虫の幼虫と成虫が載ってました。

冬の間に有翅虫の幼虫と有翅虫が見れるようなので、観察してみたいと思います。

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