泉ビオトープを少し見てきました。
クズにコナジラミがいました。
■シナノコナジラミ Bemisia shinanoensis Kuwana 1922
このまえのクズコナジラミのときに、はむしさんから教わったポイントをみると、シナノで良さそうです。
泉ビオトープを少し見てきました。
クズにコナジラミがいました。
■シナノコナジラミ Bemisia shinanoensis Kuwana 1922
このまえのクズコナジラミのときに、はむしさんから教わったポイントをみると、シナノで良さそうです。
泉ビオトープです。
エゾエノキ(観察会で詳しい人がエゾエノキかもしれないと言ってました)に、クモの卵のうっぽいものがありました。持ち帰って少し時間がたったのでしおれてますが…
クモの卵のうだと思いましたが、念のため開けてみると…
■?エノキカイガラキジラミ幼虫 Celtisaspis ?japonica (Miyatake, 1968)
キジラミでした…
またも裏目。
『山陰地方の…』で調べると、エノキカイガラキジラミのようです。
春に出る個体は葉表にとんがりぼうし状の虫コブと葉裏に繭のような蓋を作るらしいのですが、秋に出る個体は蓋しか作らないそうです。
虫央堂Ⅱによると、府県初記録の場合は豪華賞品がもらえるそうなので、とりあえずコメントを入れてみましょう。
それにしても、キジラミがこんな繭のようなものを作るとは、驚きです。
投稿した後、調べていたら、近縁の別種がいることがわかりましたので、名前は?付きにしておきました。詳しいことは調査中です。
日本産エノキカイガラキジラミ属について
近縁種のクロオビカイガラキジラミは、年一化で夏から春までは卵で過ごすらしいので、エノキカイガラキジラミの可能性が高そうです。成虫や春の虫コブを見るとはっきりすると思います。
昨日のハバチを返しに、泉ビオトープに行ってきました。
ついでにGRD IIIを持って、少し回ってきました。
マムシグサの類いに、特徴的な模様をしたハバチの幼虫がいました。
■?ウラシマソウハバチ幼虫 ?Aglaostigma albicinctum
古い情報なんですが奥谷禎一先生がまとめらたハバチの食草に関する文献に、テンナンショウ類につくハバチとして、ウラシマソウハバチが載っておりました。で、北隆館の幼虫図鑑を見ると、載ってました。
食草:テンナンショウ類。年1世代。5〜6月に出現。頭頂付近は暗褐色、頬以下は白い。体は淡褐色で、亜背線、気門線、腹面は白い。亜背線白条は関東産では斑状である。 …中略… 分布:本州、四国 〔奥谷〕
色はそれっぽいので、あっていそうですが、?付きにしておきます。
学名は吉田浩史さんのサイトを参照しました。
ー参考ー
日本幼虫圖鑑 第九版 1984 北隆館
日本産ハバチ・キバチ類目録
昨日、泉ビオトープで撮影しました。
撮影しているときはフタキボシアツバかと思ったのですが、
シロホシクロアツバ Idia curvipalpis
のようです。
ネットでも間違えている方がおられますね。
やや山地性のようです。
ー参考ー
みんなで作る日本産蛾類図鑑
DMJ
なにやら梅雨に戻ったような天気でしたが、今日は晴れ間が見えたので、泉ビオトープを少し見てきました。
こっ、これは…
蛾の蛹に寄生していたハチが羽化してきたのでは?
お持ち帰りけってー
ハバチでした…
さっそく、ニレとハバチで検索するとそっくりな繭が見つかりました。
北海道林業試験場
ニレクワガタハバチ♂ Aproceros leucopoda
これでいっかー
ということで、このハバチ君は一命をとりとめたのでありました。
触角が二股になっているのは、クワガタハバチの♂の特徴です。これが和名の由来になっているのだろうと思います。
リンク先にありますが幼虫の食痕が面白いですね。
—2012年12月27日—
banbi_faさまより、別種の可能性が高いとの情報をいただきましたので、タイトルを修正しておきました。リンク先のページにも有りますが、ニレクワガタハバチのオスは見つかっていないようです。来年もう少し調べてみます。
昨日、泉ビオトープでホタル観察会がありましたので、参加してきました。
夜の8時すぎで真っ暗なんですが、昼のようになってしまいました…orz
緑の線がホタルの光です。
いちおう撮影データを。GR Digital III, F1.9, ISO800, SS30秒です。
5月にドブさらいをした場所は、ヘイケが一匹だけ見れました。今年は少し遅れているのかもということでした。
—関連記事—
怪しいイモムシたち (6/5)
速報 シャチホコ類の幼虫の寄生蜂 (6/14)
電池が切れたので、今日はここまで。
体長は6月14日に撮影した生きている個体で約6.2mmです。
—2012年6月19日—
ezo-aphidさんより、Rogas drymoniaeの可能性があるというコメントをいただき、タイトルを変更しました。以下に転載しておきます。
Drymonia manleyi (=Phalerodonta manleyi (Leech) オオトビモンシャチホコ)の幼虫から記録のある、Rhogas drymoniae Watanabe、1937 に似てるような。ciniiで「Braconid fauna Japan」を検索すると出てくる、Watanabe(1937)の62頁に原記載があり、図版Ⅱの第5図に雌の背面図があります。これは雄のようですが、雌と形態に大差はないとのことです。
素人にはコマユバチの同定は無理ですが、寄生状況や寄主などの状況証拠から、Rogas ?drymoniae としておいていいのではないでしょうか。
なお、Rhogasのつづりは、原著のRogasというつづりを、後世の人たちが(勝手ながら根拠をもって)修正し、広範に用いられたもののようです。Rhogasの方は、命名ルール上は使えません。
学名で検索すると和名が見つかりました。カモドキバチモドキだそうです。カモドキバチのモドキかな?
—2012年6月20日—
カモドキバチモドキで検索すると、神戸大学昆虫機能学研究室の同窓会誌『なべぶたむし』第8号の42〜47ページに、卒論でカモドキバチモドキを調べられた方の逸話が載っていました。
マミーを沢山採ってくる高次寄生蜂がいろいろ出てくるようなことが書かれていました。「カモドキバチモドキが羽化した後、2週間ぐらい遅れてアシブトコバチが、さらにだいぶ遅れて別のコバチが、その後数週間遅れて小さなコバチが出てくる」。高次寄生蜂も見てみたいですね。
もう一つ、カモドキバチモドキの生態の謎について書かれていました。カモドキバチモドキの成虫は夏には死んでしまうが、その時期オオトビモンシャチホコは土の中で硬い繭を作っているようです。そして寄生率は98%と高い。さて、どこに産卵しているのでしょう? 考えられるのは、(1)別のホストがいる、(2)この繭に産卵する、(3)実は死んでいない、といったところでしょうか。気になりますね。
冬芽は夏頃から作り始められるようなので、そこに産むって言う可能性もあるかなぁ…
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