長坂蛾庭

アブラムシ科タマワタムシ亜科 Tetraneura 属の一種の産性虫

本日撮影しました。

樹皮上にアブラムシが複数ついていました。家に帰ってから気づいたのですが腹部が無いようです。産卵が終わって縮んだのでしょうか?

Tetraneura 属の一種

触角のアップですが、先端から短・長・短・長となっていて、特徴的な感じです。ワタムシっぽいのと触角から、Tetraneura属かなと思いましたがどうでしょう?

アブラムシがいた木の葉っぱです。アキニレでしょうか?

腹部が無いのが気になるので、明日もう一度見に行ってみようと思います。

ezo-aphidさんからコメントをいただき、タイトルを修正しました。Tetraneura属の可能性が高いということです。また産卵後ではなく、産仔後であろうとのことです。

もう少し調べてみました。タマワタムシ亜科はタマワタムシ科と扱われることもあるようです。日本に生息するTetraneura属は8種確認されており、一次寄主はニレ属で虫コブを作り、二次寄主はイネ科植物の根です。複数の種が同じ場所に混在するということです。今回見たのは、イネ科植物からニレ属の樹木に飛来した有翅産性虫で、仔虫(雄虫と卵生雌虫)を産みきった後のようです。

ー2011年11月12日ー
青木重幸さまより木はケヤキではないかとのご指摘をいただき、調べてきました。確かにケヤキのようです。樹形にだまされたようです。青木重幸さんのお話では間違ってケヤキにつくこともあるそうです。


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コメント

“アブラムシ科タマワタムシ亜科 Tetraneura 属の一種の産性虫” への4件のフィードバック

  1. ezo-aphidのアバター
    ezo-aphid

    うーむむ。ニレ属の樹幹に沢山飛来するアブラムシで、この触角(長さの比とリング状の感覚板)ならば、Tetraneura属でいいのでは。形だけで判別しようとなると、前・後翅の翅脈、角状管、毛の長さなど微細な部分を見なくちゃ、です。これは体内の子虫(無翅雄と卵生雌になる)を産みきった状態なのだと思います。樹皮の裂け目に、粉状に見える1齢幼虫がいるはず(ホント?)。

  2. Hepotaのアバター

    ezo-aphidさん、こんばんは。
    とりあえずTeraneura属としておきますね。
    卵はまだでしたか。だいぶ寒くなってきましたが、幼虫はこれから成長して産卵まで行うのですよね。もう葉っぱは枯れているのですが、どこから吸汁するのですかねぇ。次回は幼虫を探してみますね。

  3. 青木重幸のアバター
    青木重幸

    はじめまして(でしたっけ?)。アブラムシはTetraneura属の一種だと思いますが、植物の葉がどうもアキニレには見えないのですが、ケヤキの可能性はありませんか?このグループのアブラムシはたくさんの有翅虫を秋に生産しますから、しばしば間違った植物にも集まってしまいます。私も以前にケヤキからTetraneura属の有翅虫(産性虫)を得たことがありますので、ちょっと気になりました。虫ではなく私が間違っていたらごめんなさい。有翅虫の子供である有性世代はまったく吸汁しませんので、葉がなくても問題ありません。

  4. Hepotaのアバター

    青木重幸さま、はじめまして。
    ご指摘ありがとうございます。おっしゃる通りケヤキかもしれません。お恥ずかしい…。近いうちに樹皮の写真を撮ってきてから訂正しておきますね。
    ケヤキとすると、死んでしまうのか、ケヤキでも生き延びるのか、未知種なのかといった可能性があるということでしょうか。気になるので継続して観察してみますね。
    吸汁しないのですか。面白い生き物ですねー。

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