先日見つけたムネアブラムシ族の一種を撮り直してきました。
微動ユニットを取り付けたので細かいステップで撮ってみました。装置はまだ試作段階なので、完成したら公開します。Windowsマシンのメモリも2.5Gに増設しました。
■ムネアブラムシ族の一種
E-410 + 14-54mmリバース, CombineZP 48枚合成
E-410 + 14-54mmリバース, CombineZP 68枚合成
E-410 + 14-54mmリバース, CombineZP 86枚合成, 途中でやめたので後ろの方がボケてます
何かわかるでしょうか?
Hormaphidinaeは、(実物を見ていないせいもありますが)判別が難しいですねー。これはMetanipponaphisのように思いますが、確証はありません。日本のシイには3種寄生しますが、ちゃんとした検索表はできていないようです。ciniiで「related Nipponaphis」と検索するとインドと日本の論文が出てきますので、これを参考にしてみてください。
コメント by ezo-aphid — 2011年12月20日 @ 18:22
ezo-aphidさん、こんばんは。
なんとか属まで落とせるかと思って調べてみましたが、よくわかりませんでした。お尻の方が重要そうなので、写真を追加しておきました。
Metanipponaphisだとすると、siphunculi(角状管?)があるようなのですが、よくわかりません。うーん…。
コメント by Hepota — 2011年12月21日 @ 18:53
今更ながらですが、この円盤の80%以上は胸(つまり脚の出ている範囲)だったのですねー。ムネアブラムシという名前の意味がようやく飲み込めました。
角状管は、Takahashi(1959)Fig.3の M. rotundaと、ここの1枚目の背面図を比較して見て下さい。第8背板(末端の半円)横線の直上・両隅に見える小さな環状物がそれだろうと思います。
カイガラムシ・コナジラミ・アブラムシはプレパラート標本を調べるのが一般的ですが、老熟すると表皮が硬化したり黒化が激しい種類の場合は、脱皮まもなくの若い成虫を標本にします。そのため、体毛が残っていて構造も見やすいのでしょう。
コメント by ezo-aphid — 2011年12月21日 @ 20:40
構造をまとめた図を追加しておきました。
角状管わかりにくいですね。これが検索キーの先頭に出てくるので困りますよね。
毛は新しい個体で調べる事にします。そのうち繁殖しだしたら。
コメント by Hepota — 2011年12月21日 @ 22:34