長坂蛾庭

Raynox MSN-202 その2

クローズアップレンズを使った高倍率マクロ撮影の入門者向けテキストを書きましたのでよければご覧ください。

前回の続きです。
白地に黒い文字で印刷されているものを斜めに撮影してみました。
倍率は全て10倍相当で、480×480ピクセルをトリミングしました。
カメラは全てE-410です。
ストロボ使用してますが、MSN-202だけディフューザが違っていて、やや雰囲気が違っていると思います。
同じ場所にピントをあわせられませんでした。すみません。
Photoshopで色をいじりました。

比較のために他のレンズでも撮影しました。
MSN-202: MSN-202, ZD ED 80-150mm F4-5.6, EC-14 1.4倍テレコン, F22 (実効絞り)
35mm reverse: ZD 35mm F3.5 Macro, reverse, F4
14-54 reverse: ZD ED 14-54mm F2.8-3.5 II, reverse, F4
14-42 reverse: ZD ED 14-42mm F3.5-5.6, reverse, F4

▼左は中央部をトリミング、右は端の方をトリミングしたものです。

以下はオリジナル画像ですが、やや重いです。
MSN-202(1.6MB)
35mm reverse(1.7MB)
14-54 reverse(1.7MB)
14-42 reverse(1.8MB)

前回テストしたときは使えるかと思ったのですが、周辺部の収差とボケた部分の色収差がけっこうありますね。やはり値段相応というところかもしれません。
他のレンズではいちばん安く手に入る14-42 reverseがいちばん良さそうです…

深度合成を行ってみました。そんなには目立たないですね。

■MSN-202, 10倍相当, CombineZPで43枚合成。
オリジナル画像

下は現状のシステムで撮影しました。

■14-54 reverse, 10倍相当, CombineZPで44枚合成。
オリジナル画像

クローズアップレンズで高倍率マクロ撮影する場合、大きなイメージサイズのカメラでは問題があります。絞りが実効絞りになる関係で、開放時の絞りを公称F値に直してみるとF1.4とかとんでもない数値になります。とてもそんな解像度はありませんから、ファインダーでのぞいた絵がボケボケでピントを合わせるのが困難で、使い物になりません。
詳しくは、その3に続く… かも?


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