長坂蛾庭

生物顕微鏡を微動装置として利用した深度合成撮影システム

コナジラミの生態写真をもう少し高解像度に撮影したくて、去年の秋にミツトヨの10x対物レンズを購入し冬の間に作り上げようと思っていたのですが、いつのまにか春になっていました…

今日ちょっと試してみましたので結果を報告します。

対物レンズはミツトヨの無限補正対物レンズ M-PLAN APO 10Xです。
結像レンズは OLYMPUS ZD ED 40-150mm F4.0-5.6 + 1.4xテレコン、カメラはオリンパスのE-410です。
微動ユニットは生物顕微鏡BHCがそのまま利用できないかと思っていたのですが、ミツトヨの対物レンズが大きすぎてターレットを外した穴には入りませんでした。どうしようか悩んだあげく、ステージとコンデンサレンズを外して、その穴に対物レンズをおさめることにしました。したがって試料と結像レンズが固定で、対物レンズが上下に動きます。無限遠補正系の対物レンズの場合、結像レンズとの間隔をある程度自由にできるため、そういうことができます。

対物レンズと結像レンズの間が開いているとかなり酷いフレアが発生したので、上の写真右のように黒い幕で覆いました。

対物レンズホルダーは、ミツトヨ対物レンズ → Cマウントという部品があったので、それとCマウント延長チューブ、ディスカバーフォトさんから購入した延長チューブ、ABS樹脂の板を使って作りました。

対物レンズホルダーは乗っけてあるだけ、結像レンズはビニールテープで止めてあるだけ、なのでかなり不安定で、電子レリーズも以前壊しちゃったのでありません。悩んだあげく、部屋を暗くし、シャッタースピートを2秒にし、1秒経過したあたりで手動でフラッシュを焚くという方法で対処しました。モニターで見てもフレーム間でずれが出ていたので、CombineZPのAlign…(quick)を行いました。

ディフューザは対物レンズの周りを紙でくるっと巻きストロボ1灯で撮影したところ陰が出過ぎたので、紙を2重にして2灯にしてみたところ陰が無くなって立体感がまるでないという状態になってしまったので、片方を弱めにするなどした方が良いかもしれません。

とりあえず、十円玉の鳳凰さんを撮影してみました。1枚目がストロボ1灯でテレコン無し、2枚目が2灯でテレコン有りです。クリックするとオリジナル画像が見れますが、ファイルサイズが1.2MBと2MBありますので注意してください。

現状のシステムよりはかなり解像度が高くなったので、なんとか仕上げて使いやすくしたいと思います。


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