エルニッコール50mm F4に約200mmの延長リングをつないだシステムを組みましたので、これとズームレンズ(ZD ED 14-42mm F3.5-5.6)のリバースとの解像度の比較をしてみました。
エルニッコールは引き延ばし機用のレンズですが、拡大撮影用ととしても評判が高かったのと、中古品が安く取引されているので、試してみようと思って以前購入してました。で、結果を先に言いますと、ダメでした。
- 解像度はリバースと変わらない。
- レンズが長くなる。同じ倍率で倍ぐらいになる。
- ピントが合わせづらい。そりゃそうだ。
良いところは、前玉が小さいところぐらいでしょうか? ピントがあってるのかちと不安ですが、存外リバースの解像度が高いのかもしれません。おちゃたてむしさん、疑ってごめんなさい。
なお、doubletさんという方が、最も安く高倍率マクロ写真を撮る方法というのを公開しておられるます。望遠ズームの先に標準レンズをリバースでつなぐだけです。アダプタリングで簡単につなげられますし、自動絞りで、倍率も変えられます。とても気になりますが私は望遠レンズも標準レンズも持っていないので、だれか試してみてくださいな。フィルターネジのオス-オスのリングは八仙堂で売ってます。
本題に戻って、評価は一万円札のホログラムの下の方にあるNの文字で行いました。doubletさんによると『諭吉ホログラムベンチマーク』だそうです。一万円札のホログラムによる解像度チェック再びによると、Nの文字は複数の正方形で構成されていて、その一つの大きさが10μm、間隔が3μmらしいです。光のあて方で写りがぜんぜん違ってくるのですが、テストにちょうど良さそうなので、これをつかいました。
カメラはE-410で、フォーサーズ機なのでCCDの横幅は17.3mm、横のピクセル数は3648です。下はエルニッコールの方で1mmの方眼紙を撮影した写真です。横幅4.4mmの範囲が写っていますので倍率は、17.3/4.4≒3.9倍ですね。
下はエルニッコールで撮影しピクセル等倍にトリミングしたものです。撮影倍率は約4倍、絞りF5.6です。最初にアップした画像よりだいぶマシに撮れたので差し替えました。
下はズームレンズ+自作リバースアダプタで撮影しピクセル等倍にトリミングしたものです。撮影倍率をだいたい4倍に合わせてあります。絞りも同じF5.6です。ちなみに、このレンズはE-410本体を買ったときにプラス一万円ほどでついてきたものです。こちらの画像も一度アップした後差し替えました。
ついでに、35mmマクロのリバースです。こちらの画像も一度アップした後差し替えました。
もう一つ、35mmマクロ+x1.4テレコンの正付けです。こちらの画像も一度アップした後差し替えました。
全体の大きさは、以下のような感じです。上がエルニッコールで、230mmほどあります。下はズームレンズをリバースアダプタに接続した方です。リバースアダプタを使わずに直接ハンダ付けすれば、もう少し短くできます。
ちなみに、エルニッコール50mm F4のフィルター径は特殊で34.5mm ピッチ0.5mmです。以前トミーテックがアダプタを販売していたのですが、いつのまにか生産終了になってました。検索していたら、34mm ピッチ0.5mmのステップアップリングにテープをかませてはめたという記事(UPAのメダカ館 Diary)が見つかったので、まねしてみました。34.5mm P0.5 – 37mm P0.75のステップアップリングは、レイノックスからRA3734P5という名前で出ており、カメラの青木で売ってます。似たような名前のRA3734というのはピッチ0.75なので、要注意。
みなさまも、ぜひ諭吉ホログラムベンチマークテストをして、結果を報告してください。
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