今日、コナラの葉裏で見つけました。コナジラミかと思ったんですが、撮影してみると以前教えてもらったシラカシコムネアブラムシに似ています。コナラとコムネアブラムシで検索するとアカガシコムネアブラムシというのが引っかかりました。アカガシコムネアブラムシではないようです。
埼玉の農作物病害虫写真集
背中にロウ物質をつけるのも同じなので、これかもしれませんね。
以下の写真は上がお尻です。見えている脚は後脚です。頭とお尻を勘違いしていました…。
下は幼虫かと思います。1枚目は歩いてました。体長は両方とも約0.32mmです。
胎生なんでしょうか?
シラカシの方もまた見に行ってみます。
気になったので裏を撮ってみました。子供がいるかと思ったんですが、いないようです。中脚と後脚らしきものが残ってますが、後ろの方にあるということは小胸のようで実は大胸なんでしょうか? 虫の縁から、毛のようなものがでてますね。うーん、変なヤツ。
タイトルを『アカガシコムネアブラムシでしょうか?』としていましたが、ezo-aphidさんからのご指摘により、『ヒラタアブラムシ亜科Neothoracaphis属の一種』と修正しました。アカガシ〜はもっと細長いようです。
—2011年7月4日—
アーチャーンさん、ezo-aphidさんからのご指摘で、ヤノイスアブラムシの可能性が高いことがわかりましたので、タイトルを修正しておきました。頭とお尻を勘違いしていたので、一部訂正しました。
コメント
“ヤノイスアブラムシ?無翅型 Neothoracaphis yanonis?” への6件のフィードバック
うーん、難しいですねー。シラカシコムネに似ているとのご指摘通り、Neothoracaphis属なのですが、種名がなんとも。アカガシコムネは細長く、体長/体幅が1.5倍を超えるので、これは国内産ではアラカシコムネにあたることになると思われます。しかしながら、その種は後脚が淡色とされており、黒色のはタイに分布するN. sutepensis (Takahashi)となっちゃいます。となるとスライドを作って、顕微鏡下で真剣に検討しないと・・・・・。
ほとんどのアブラムシは(わずかの例外がありますが)夏期は胎生です。和名は、ムネアブラムシの小型、という意味だろうと思います。こういう固着性の半翅類では、移動できるのは1齢幼虫だけ、と思いこんでますが、正否は不明です。2枚目は脱皮直後の成虫で、日数を経ると背面や後縁部からワックスを出すようになるのではないでしょうか?
「埼玉の・・・・・」は種名調べの参考になりますが、大胆な同定も含まれており、修正点も多いように思っています。
ezo-aphidさん、いつもありがとうございます。
やはり、怪しかったですか。タイトルは『Neothoracaphis属の一種』としておきますね。
和名は小胸アブラムシかと思ってました。胸と思っていたのは頭部でした…。
3枚目が1齢幼虫として、成虫の腹部がとても小さいとすると、どこから産まれるのか不思議ですね。シラカシコムネの場合、形がドーム状をしているような気がしたので、ひょっとして小さく産まれてドーム内で大きくなるのかなぁ等と思いました。まだ知られていないようでしたら、ときどき観察してみたいと思います。
こんにちは.
我が家のコナラの葉裏に付いているのと同じ種類かと思います。黒胡麻を小さくした感じで、真ん中に白い霜柱の様なものが立っています。コナジラミの蛹殻だと思っていたのですが、その割には成虫を見たことがないのでヘンだなぁと思っていました。
こちらのブログを見てから、一寸調べてみたら、有名な「虫ナビ」に、ヤノイスアブラムシ(ヤノイスフシアブラムシ)のコナラでの無翅形が出ており、これとソックリでした。ヤノイスフシアブラムシのコナラに付く有翅虫とその幼虫はブログにも載せていたのですが、コナラに付く無翅形がこんな形をしているとは全く知りませんでした。「虫ナビ」にはイスノキでの無翅形もでており、これはまた別の形をしています。イスノキ上での有翅形は出ていませんが、一体どんな形をしているのでしょう。
全く、アブラムシの多形性には参ってしまいます。
こちらのサイトは、コナジラミやアブラムシの紹介が多く、大いに参考になります。今後ともよろしく御願いします。
アーチャーンさん、いらっしゃい。
確かにヤノイスアブラムシかもしれませんね。後脚黒いようですし。どうなんでしょうezo-aphidさん?
虫ナビさんとこを見てきましたが、普通に子供を産んでますね。うーん、どういう体の構造になっているのかな。
私は変な虫を撮影して喜んでいるだけなのですが、いろんな人が教えてくださるので、おかげで(一部の人に?)有益な情報になっていると思います。アーチャーンさんのサイトには、私もよくお世話になっております。こちらこそ、よろしくお願いします。
こんばんわ。ご指摘ありがとうございます。コナラの(たぶん唯一の一般的な)ムネアブラムシ亜科であるヤノイスアブラムシについて考えてみなかったのは、ドジでした。Neothoracaphis属はふ節はすべて痕跡的にとなって1節(一般のアブラムシは2節)ですが、ヤノイスは異色で、前・中脚のふ節はない(Fig.91のKを参照)とのことです。この点を確認できれば、よろしいのではないでしょうか。
http://www.aphidsonworldsplants.info/z_Fig.%2091.htm
腹面の画像では、後脚のふ節が見えますが、前・中脚がよくわかりませんね。スライドを作るにも、脱皮直後の柔らかいうちに標本にしないと、難しそうです(黒すぎるやつは、オキシフルで脱色するんだったかなぁ)。
ezo-aphidさん、こんばんは。
シラカシ〜のときからですが、前後を間違えていました。シラカシ〜のコメントをちゃんと読んでませんでした。すみません。ということで、前肢と思っていたのが後肢で、胸と思っていたのは腹部?だったようです。
前・中脚のふ節ですが、現状の装備では難しそうです。
とりあえずタイトルは『ヤノイスアブラムシ?』としておきますね。