長坂蛾庭

ナシキジラミ Cacopsylla pyrisuga Förster, 1848

もう一種調べてみたのですが、これもわかりませんでした。
寄主植物がよくわからないので、難しいかもしれませんが、アップしてみます。

去年の5月、府中市の武蔵野公園で撮影しました。

オスとメスの成虫です。キジラミは、お尻が上に向いているのがオスで、後ろに向いているのがメスのようです。体長は翅端まで、オスが約4mm、メスが約4.4mmです。

■ナシキジラミ Cacopsylla pyrisuga Förster, 1848

幼虫だと思います。たくさんいました。

寄主食物ですが、ネームプレートが見つからずよくわかりません。この写真で科ぐらいわかるものでしょうか?

翅脈的にはPsyllaとかCacopsyllaとかが近そうですが…

ー2012年10月16日ー
はむし様よりコメントをいただき、ナシにつくナシキジラミの可能性があるそうです。
植物の方はこのきなんのき掲示板に問い合わせてみましたところ、ゆうやけ様とkame様よりコメントをいただき、ヤマナシの可能性がありそうでした。ヤマナシはこちらに自生しているので、新しい枝から出た葉っぱがどのようになるか、いつか確認しておこうと思います。
とりあえず、大丈夫そうな気がするので、ナシキジラミとしておこうと思います。『山陰地方のキジラミ図鑑』には焦げ茶色の個体が載っていますが、これは越冬成虫だからということです。成虫越冬するキジラミは、だんだん色が変わって行くそうです。季節変異もあり、図鑑を見るときは注意が必要です。
はむし様、ゆうやけ様、kame様、ありがとうございました。


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コメント

“ナシキジラミ Cacopsylla pyrisuga Förster, 1848” への6件のフィードバック

  1. はむしのアバター
    はむし

    成虫のサイズからみてナシキジラミの可能性があります.植物の方はよくわかりませんが,ナシ類の可能性はないでしょうか?

  2. Hepotaのアバター

    はむし様、はじめまして。コメントありがとうございます。
    植物ですが、現在引っ越したため簡単には確認できませんので、植物系の掲示板で質問してみようかと思います。
    色は越冬成虫で変わるんですね。

  3. はむしのアバター
    はむし

    キジラミの新成虫は緑や黄色が多いですが,越冬すると焦げ茶色になることが多いです.別種のように変化しますので,前翅の翅脈や斑紋を確認する必要があります.

  4. Hepotaのアバター

    はむし様、おはようございます。
    色に関しては図鑑にも書いてありましたね。何回か失敗しないと覚えられないようです…。
    本文にも追記しておきましたが、植物の方は掲示板に問い合わせたところヤマナシの可能性がありそうでしたので、この虫はナシキジラミとしておこうと思います。
    ありがとうございました。

  5. はむしのアバター
    はむし

    前翅脈に黒い斑紋がなく,後縁(羽を閉じると上になる方)の基部から中央付近の色が濃くなっていることもナシキジラミと一致しています.実は新成虫の採集に失敗しまして(時期をはずした),越冬個体しか図鑑に掲載できなかったのです.すみません...
    夏型・秋型というのは,同じ種の中で羽化時期によって色や模様が大きく異なることを指しています.例えば,ヤマトキジラミやサツマキジラミ,キヅタキジラミなどの種で顕著です.
    一方,越冬個体というのは成虫越冬する種によくみらる色彩変化で,初夏には緑や黄色だったものがその後焦げ茶や黒色に変化します,色の変化は冬になる前からすでにはじまっていますが,寄主植物から分散したキジラミの多くは行方不明になるため,春に再び寄主植物に戻ってきたときに目にします.これを越冬個体と呼んでいまして,型ではありません.

  6. Hepotaのアバター

    はむし様、基本的な解説までしていただいてありがとうございます。
    不勉強ですみません。本文の方は訂正しておきます。

    すばらしい図鑑を公開していただきありがとうございました。

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