長坂蛾庭

フォーサーズ用オートリバースアダプタの作成(1)

まだ途中ですが、状況を報告しておきます。今回は、レンズ側ユニットについて書きます。

フォーサーズ機は完全電子制御なので、エクステンションチューブ(EX-25)を2つに分けて電線でつなぐとオートリバースアダプタができます。ただし、そのままだとレンズ側のユニットが分厚くなり、ワーキングディスタンスが短くなってしまいます。そこで、金属ブロックの不要な部分をカットし、厚さを13mm程度にすることができましたので、簡単に報告しておこうと思います。

実際にやる場合は、配線を間違えたりするとレンズのみならずカメラまで壊れる可能性がありますので、ご注意ください。

EX-25の以下の部品を使用します。※向きとか表裏はバラバラになってます。電線は前回作成したときにハンダ付けしたものです。

金属製(たぶんアルミ)のブロックを図の位置でカットします。左側がレンズに装着する方です。接点の部品のを取り付けるネジが切ってあるところ(2)までが必要で、右7mmほどが不要です。カットは金工用の糸鋸(アンチロープ#3)を使いました。1時間ぐらいかかりましたが、それほど難しくはなかったです。最後万力に挟めなくなるので、手でもって切りました。

配線は下から取り出すこともできますが、写真のように回した方が、左側の出口のところで線を固定できるかもしれません。金属ブロックの外径は62mmなので、塩ビパイプ等を貼付けると良いと思います。今回はわけあって、大きな板を貼付けてますが(アクリル製で裏側を白く塗ってます)、アングル的には不利になります。

使用した電線はRS-232C用のもので、9芯のシールド線です。シールドは、カメラ側とレンズ側の金属部分に接続するようにします。輪っかを作りネジ止め使用としましたが、別の部品と干渉することがわかったので、間違って開けた穴に電線を通してねじり半田を流し込み、なんとかつなぎました。

フィルターは、マルミのDHGスーパーレンズプロテクト 30mmを使いました。フィルターで解像度が落ちなければ良いのですが…。

30mmだとプラスチックの部品にピッタリはまるのですが、そのままだとレンズにあたるので、先端をホットナイフで切り取りました。むちゃくちゃ汚くなりましたが、セメダインXで埋めて見えなくしました。フィルター枠を使おうともうひとつ安いフィルターを購入していたのですが、シルバーでした…orz。勢いでフィルターを直接接着してしまいましたが、黒く塗れば良かったです。

厚さは約13mmです。

フードを作りました。不格好になってしまいました。

全体像です。ボディ側はFマウント化しましたが、次回書きます。

完成するまで、まだしばらくかかりそうです。


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コメント

“フォーサーズ用オートリバースアダプタの作成(1)” への2件のフィードバック

  1. おちゃたてむしのアバター

    お疲れさまです。
    難しそうですが、面白そうですね。
    これで最低倍率はどれくらいなんでしょうか。中間リングを重ねれば高倍率はいくらでも出せると思いますが。アクリル板はストロボ用ですか?
    私の方はようやく、ズイコー38/2.8などのホログラムテストをやってみました。いろいろ手違いがあってまだ予定していた分の一部しかデータを出せていませんが、とりあえずブログに載せておきました。

  2. Hepotaのアバター

    おちゃたてむしさん、こんばんは。

    最低倍率は、35mmマクロの場合8.2mmが横いっぱいに写るので、17.3/8.2≒2.1倍と思います。ボディ側ユニットとニコン用リバースアダプタ(Fマウント->52mmオス)を合わせた厚さは16.5mmです。ただし、ねじ込みのため、角度を調節するためになにかすると、もう少し厚くなります。

    アクリル板の意味は、もう少しお待ちください。

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