今日、庭で撮影しました。
カブラハバチ似の幼虫ですが、植物がアブラナ科ではありません。
■イヌノフグリハバチ幼虫 Athalia kashmirensis Benson, 1932
何かの間違いかと思ったのですが、複数いる幼虫は、みんな同じ草についています。草の方を調べるとオオイヌノフグリのようです。花が咲いていないとぜんぜんわかりません。で、ホストからハバチを調べるとイヌノフグリハバチというのが見つかりました。イヌノフグリハバチでいろいろ検索していたら、Athalia属のとても詳しい文献を見つけました。それを読むとクワガタソウ属に付くのはA. kashmirensis イヌノフグリハバチと A. yanoi エゾノカワジサハバチの2種のようです。検索キーを見てみましたが、よくわかりませんでした。で、分布からわかるかと思いましたが、A. yanoiは北方系のようですが、箱根でも記録があるようなので、どちらも可能性がありそうです。で、幼虫の図とにらめっこして、イヌノフグリハバチの方にヒダの具合が近いかなと思いましたので、そちらにしてみました…
同定する際には、上の写真ではなく、文献の方を参照してください。
文献によると、イヌノフグリハバチの成虫は春と秋に出現し、春の方が多くて秋は少ないようです。オオイヌノフグリは9-10月頃に発芽するようなので、秋に沢山出ても草が足りません。うまくできているようです。オオイヌノフグリが侵入する以前はイヌノフグリについていたのでしょうか。
ちなみにA. yanoiの和名 エゾノカワジサは、植物の方ではエゾノカワヂシャと表記されているようです。なんとか統一してほしいです…
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