長坂蛾庭

日本の昆虫2(クダアザミウマ亜目)

2015年4月21日訂正: 綴りを間違えてたかもしれません。Bactrothirips->Bactrothrips, Megalothirips->Megalothrips。文献を見直してきます。→確認しました。
2015年9月1日訂正: B. carbonariusの例としてリンクしていたおちゃたてむしさんのサイトはB. honorisであったようなので修正しました。
2019年3月16日追記: 岡島秀治先生のブログへのリンクを張りました。

近所の図書館に日本の昆虫2(クダアザミウマ亜目)が置いてあるのを発見。車で5分。

Okajima, S. (2006) The Insects of Japan. Volume 2. The suborder Tubulifera (Thysanoptera). Touka Shobo pp. 1–720.

東京都の図書館でも2箇所でしか収蔵されていないのに…
何を勘違いしたのか?

今日さっそく借りてきました。

ほとんど英語なんですが、後ろの方に50ページほどの日本語の検索表が載っています。
サンプルとして、おちゃたてさんとこで話題になっていたBactrothrips属の部分を引用してみますと…
2015年4月21日: 使いやすいように参考画像が載っているブログをリンクしました。

— Okajima2006: pp. 671-672. —

Bactrothrips

大型の種で、常に長翅型。雄の第6腹節背板側部に1対の角状の突起がある。
近縁のMegalothrips属とは小腮刺針が短く、左右の刺針が広く離れることで容易に区別できる。
主に広葉樹の枯れ葉に生息し、次の7種が分布する。

1. 脛節の大部分は暗褐色で、後脛節は基部と先端部のみ黄色みを帯びる … 2
– 脛節は黄色と暗褐色に色分けされ、後脛節の少なくとも先端 1/3 は黄色みを帯びる … 3

2. 複眼は腹面で後方に伸びる。本州;台湾に分布するが、やや局地的で、
おそらく西南日本に広く分布するものと思われる。
アラカシの枯れ葉に限って生息するようである。
体長:雌 4.1-6.0mm 雄 3.8-5.4mm … B. flectoventris Haga & Okajima
おちゃたてむしさん
BABAさん

– 複眼は腹面で後方に伸びない。本州・九州(対馬)に分布するが、前種同様西南日本に広く分布するものと思われる。
本種もアラカシの枯れ葉に限って生息するもののようで、本州では全種前種に混じって採集されることが多い。
体長:雌 4.1-5.9mm 雄 4.7-6.3mm … B. carbonarius Haga & Okajima

3. 中脛節の先端1/3以上は黄色みを帯びる … 4
– 中脛節の大部分は暗褐色、基部と先端部のみ黄色みを帯びる … 6

4. 前胸の後側板副刺毛はよく発達し、後側板刺毛のほぼ半分の長さ;
触角第3・4節の先端膨瘤部は淡褐色を呈し、明らかに第2節よりも色彩は淡い。
本州・九州(対馬)・琉球列島(奄美大島・沖縄本島・石垣島);
台湾に分布し、西南日本に広く分布するものと思われる。
アカガシの枯れ葉に限って生息するようである。
体長:雌 4.8-6.3mm 雄 4.1-5.8mm … B. Pictipes Haga & Okajima
時鳥庵さん

– 前胸の後側板副刺毛は短く、少なくとも後側板刺毛の1/3以下の長さ;
触角第3・4節の先端膨瘤部は暗褐色を呈し、第2節とほぼ同色 … 5

5. 頭部は複眼部の幅の2.1倍より長い;
触角第3節は雄で頭部の 0.70-0.74倍、雌で 0.66-0.70倍の長さ;
雄の第6腹節の角状突起は内側に湾曲する;
雄の亜生殖板は細長い。
関東以西の西南日本;台湾;中国に広く分布し、本属中最も普遍的に見られる。
ブナ科やクスノキ科の常緑広葉樹の枯れ葉に生息する。
体長:雌 5.7-7.9mm 雄 5.6-7.7mm … B. brevitubus Takahashi
おちゃたてむしさん
拙ブログ
時鳥庵さん

– 頭部は複眼部の幅の2.0倍より短い;
触角第3節は雄で頭部の 0.65-0..67倍、雌で 0.61-0.63倍の長さ;
雄の第6腹節の角状突起は外側に湾曲する;
雄の亜生殖板は舌型。
本州・九州に分布し、おそらく日本の温帯地域に広く分布するものと思われている。
クリやクヌギなどブナ科の落葉樹の枯れ葉に生息する。
体長:雌 4.6-6.2mm 雄 4.2-6.2mm … B. quadrituberculatus (Bagnall)
拙ブログ

6. 頭部は複眼部の幅のほぼ2倍の長さ; 複眼は頭長の1/3より僅かに短い;
触角第3節の感覚錘はよく発達し、第3節のほぼ半分の長さ;
前胸の後側板副刺毛はやや長く、通常後側板刺毛の1/3よりかなり長い;
雄の第6腹節の角状突起はほぼまっすぐか弱く外側に湾曲する。
関東以西の西南日本に広く分布する。スダジイやアカガシなどブナ科の常緑樹の枯れ葉に生息する。
体長: 雌5.1-7.0mm 雄 4.9-6.9mm … B. honoris (Bagnall)
おちゃたてむしさん
おちゃたてむしさん
時鳥庵さん

– 頭部は複眼部の幅の 1.67-1.88倍の長さ; 複眼は頭長の1/3より僅かに長い;
触角第3節の感覚錘は短く、第3節の1/3より短い;
前胸の後側板副刺毛は通常短く、少なくとも後側板刺毛の1/3より短い;
雄の第6腹節の角状突起は内側に湾曲する。
本州(山梨県・長野県)の山地帯から知られ、ミズナラの枯れ葉から発見される。
体長: 雌 5.4-7.2mm 雄 4.4-6.8mm … B. montanus Haga & Okajima

不明種
そらさん → B. quadrituberculatus?
そよかぜさん

内容はHaga&Okajima1990から変わってないようですね。
でも日本語で書かれているとだいぶ楽です。

おちゃたてさんのアザミウマはSOさんからコメントがありましたとおりB. honorisで良さそうな気がしました。

じっくり勉強すればけっこうわかるようになるかもしれません。私はコナジラミの方で手一杯なので、どなたか購入して勉強して教えてください。


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