キハダにいたヒメキジラミです。
■ クロヒメキジラミ Colophya nigra
テネラルのようなので色がどうなるのかわかりませんが、ホストからクロヒメキジラミで良さそうです。成熟すると腹部は緑色で頭部と胸部が黒くなります。テネラルだとニガキヒメキジラミによく似ていますが、触角の先端の黒っぽい部分で区別できそうです。Miyatake1992によれば、クロヒメキジラミは9,10節が黒で3〜8節は茶褐色で、ニガキヒメキジラミは9,10節が黒とあります。
葉っぱで大量に発生した痕跡がありましたが、時期が遅かったようでいなくなっていました。枝に少し幼虫が残っていました。
学名はPsyl’listによれば Calophya nigra Kuwayama, 1908 から変わりなさそうです。
和名は、「山陰地方のキジラミ図鑑」ではキハダヒメキジラミとなっており、「キジラミ類の絵解き検索」ではクロヒメキジラミとなっていました。「キジラミ類の絵解き検索」の方があとに出版されたのですが、確認したほうが良いかもしれません。
参考文献
Miyatake, Y (1992) A revision of the genus Calophya from Japan (Homoptera: Psylloidea, Psyllidae). Bulletin of the Osaka Museum of Natural History 46: 11-23. PDFダウンロード
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