6月26日、山梨県、不明樹木にて、見たことのないキジラミを見つけました。交尾している成虫やいろいろなステージの幼虫もいます。
ツイッターに投稿したところ、擬燈蛾(@Epitrioza)さまより、シナノナシキジラミと教えていただきました。アオナシにつくということです。ありがとうございます。
学名で検索すると、写真が記載された文献がみつかりました。特徴的な斑紋とホストからシナノナシキジラミでほぼ間違いなさそうです。
ホストの方は、アオナシの可能性はありそうですが、もう少し調べた方が良さそうなので、果実ができたころに訪れて確認してみたいと思います。アオナシにしか付かないとすると、アオナシの分布はかなり限られており、本種の分布も限られていそうです。
7月8日、持ち帰った幼虫が羽化しており、そして交尾していました。
■シナノナシキジラミ新成虫 Cacopsylla maculatili Li, 2011
年1化の場合交尾は産卵前に行われると思うので(要確認)、こいつは年2化なのではないかと思います。黒い大きな斑紋は、前翅後縁の紋と、腹部の背面の紋が合わさったもののようです。
【参考文献】
・ Cho, G et al. (2017) Systematics of the east Palaearctic pear psyllids (Hemiptera: Psylloidea) with particular focus on the Japanese and Korean fauna. Zootaxa, 4362, 75-98. PDF
・ 井上広光 (2018) 風変わりなキジラミ. 昆蟲.ニューシリーズ, 21(3), 202-204.
PDF
・Psyl’list
コメントを残す