長坂蛾庭

2013年9月8日

日本の昆虫2(クダアザミウマ亜目)

カテゴリー: 1.自然観察, 8. 文献, アザミウマ目, — Hepota2 @ 16:22

2015年4月21日訂正: 綴りを間違えてたかもしれません。Bactrothirips->Bactrothrips, Megalothirips->Megalothrips。文献を見直してきます。→確認しました。
2015年9月1日訂正: B. carbonariusの例としてリンクしていたおちゃたてむしさんのサイトはB. honorisであったようなので修正しました。

近所の図書館に日本の昆虫2(クダアザミウマ亜目)が置いてあるのを発見。車で5分。

Okajima, S. (2006) The Insects of Japan. Volume 2. The suborder Tubulifera (Thysanoptera). Touka Shobo pp. 1–720.

東京都の図書館でも2箇所でしか収蔵されていないのに…
何を勘違いしたのか?

今日さっそく借りてきました。

ほとんど英語なんですが、後ろの方に50ページほどの日本語の検索表が載っています。
サンプルとして、おちゃたてさんとこで話題になっていたBactrothrips属の部分を引用してみますと…
2015年4月21日: 使いやすいように参考画像が載っているブログをリンクしました。

— Okajima2006: pp. 671-672. —

Bactrothrips

大型の種で、常に長翅型。雄の第6腹節背板側部に1対の角状の突起がある。
近縁のMegalothrips属とは小腮刺針が短く、左右の刺針が広く離れることで容易に区別できる。
主に広葉樹の枯れ葉に生息し、次の7種が分布する。

1. 脛節の大部分は暗褐色で、後脛節は基部と先端部のみ黄色みを帯びる … 2
- 脛節は黄色と暗褐色に色分けされ、後脛節の少なくとも先端 1/3 は黄色みを帯びる … 3

2. 複眼は腹面で後方に伸びる。本州;台湾に分布するが、やや局地的で、
おそらく西南日本に広く分布するものと思われる。
アラカシの枯れ葉に限って生息するようである。
体長:雌 4.1-6.0mm 雄 3.8-5.4mm … B. flectoventris Haga & Okajima
おちゃたてむしさん
BABAさん

- 複眼は腹面で後方に伸びない。本州・九州(対馬)に分布するが、前種同様西南日本に広く分布するものと思われる。
本種もアラカシの枯れ葉に限って生息するもののようで、本州では全種前種に混じって採集されることが多い。
体長:雌 4.1-5.9mm 雄 4.7-6.3mm … B. carbonarius Haga & Okajima

3. 中脛節の先端1/3以上は黄色みを帯びる … 4
- 中脛節の大部分は暗褐色、基部と先端部のみ黄色みを帯びる … 6

4. 前胸の後側板副刺毛はよく発達し、後側板刺毛のほぼ半分の長さ;
触角第3・4節の先端膨瘤部は淡褐色を呈し、明らかに第2節よりも色彩は淡い。
本州・九州(対馬)・琉球列島(奄美大島・沖縄本島・石垣島);
台湾に分布し、西南日本に広く分布するものと思われる。
アカガシの枯れ葉に限って生息するようである。
体長:雌 4.8-6.3mm 雄 4.1-5.8mm … B. Pictipes Haga & Okajima

- 前胸の後側板副刺毛は短く、少なくとも後側板刺毛の1/3以下の長さ;
触角第3・4節の先端膨瘤部は暗褐色を呈し、第2節とほぼ同色 … 5

5. 頭部は複眼部の幅の2.1倍より長い;
触角第3節は雄で頭部の 0.70-0.74倍、雌で 0.66-0.70倍の長さ;
雄の第6腹節の角状突起は内側に湾曲する;
雄の亜生殖板は細長い。
関東以西の西南日本;台湾;中国に広く分布し、本属中最も普遍的に見られる。
ブナ科やクスノキ科の常緑広葉樹の枯れ葉に生息する。
体長:雌 5.7-7.9mm 雄 5.6-7.7mm … B. brevitubus Takahashi
おちゃたてむしさん
拙ブログ

- 頭部は複眼部の幅の2.0倍より短い;
触角第3節は雄で頭部の 0.65-0..67倍、雌で 0.61-0.63倍の長さ;
雄の第6腹節の角状突起は外側に湾曲する;
雄の亜生殖板は舌型。
本州・九州に分布し、おそらく日本の温帯地域に広く分布するものと思われている。
クリやクヌギなどブナ科の落葉樹の枯れ葉に生息する。
体長:雌 4.6-6.2mm 雄 4.2-6.2mm … B. quadrituberculatus (Bagnall)
拙ブログ

6. 頭部は複眼部の幅のほぼ2倍の長さ; 複眼は頭長の1/3より僅かに短い;
触角第3節の感覚錘はよく発達し、第3節のほぼ半分の長さ;
前胸の後側板副刺毛はやや長く、通常後側板刺毛の1/3よりかなり長い;
雄の第6腹節の角状突起はほぼまっすぐか弱く外側に湾曲する。
関東以西の西南日本に広く分布する。スダジイやアカガシなどブナ科の常緑樹の枯れ葉に生息する。
体長: 雌5.1-7.0mm 雄 4.9-6.9mm … B. honoris (Bagnall)
おちゃたてむしさん
おちゃたてむしさん

- 頭部は複眼部の幅の 1.67-1.88倍の長さ; 複眼は頭長の1/3より僅かに長い;
触角第3節の感覚錘は短く、第3節の1/3より短い;
前胸の後側板副刺毛は通常短く、少なくとも後側板刺毛の1/3より短い;
雄の第6腹節の角状突起は内側に湾曲する。
本州(山梨県・長野県)の山地帯から知られ、ミズナラの枯れ葉から発見される。
体長: 雌 5.4-7.2mm 雄 4.4-6.8mm … B. montanus Haga & Okajima

不明種
そらさん → B. quadrituberculatus?
そよかぜさん

内容はHaga&Okajima1990から変わってないようですね。
でも日本語で書かれているとだいぶ楽です。

おちゃたてさんのアザミウマはSOさんからコメントがありましたとおりB. honorisで良さそうな気がしました。

じっくり勉強すればけっこうわかるようになるかもしれません。私はコナジラミの方で手一杯なので、どなたか購入して勉強して教えてください。

2012年9月18日

オンシツコナジラミ幼虫を捕食する ?アカメガシワクダアザミウマ幼虫

カテゴリー: 1.自然観察, アザミウマ目, カメムシ目, コナジラミ, — Hepota2 @ 21:30

オンシツコナジラミが沢山わいたカボチャの葉っぱを持ち帰って調べていたところ、発見しました。


■オンシツコナジラミ Trialeurodes vaporariorum Westwood 幼虫を捕食する、?アカメガシワクダアザミウマ ?Haplothrips brevitubus (Karny) 幼虫

体長は1.2mmぐらいです。
ネットの情報からは、近似種がいなさそうですが、いちおう?付きにしておきます。

文献[1]によると、いろいろ食べるようです。
ハスモンヨトウの卵、ウラナミシジミの卵、タバコシバンムシの卵、アズキゾウムシの卵、ニジュウヤホシテントウの卵と幼虫、ナミハダニの卵と成虫、モモアカアブラムシ成虫、シルバーリーフコナジラミの幼虫、トマトハモグリバエの幼虫、食植生アザミウマの成虫と幼虫

こいつを増やすにはどうすれば良いですかねぇ。
カボチャは終わってるんですが、とりあえず葉っぱはそのままにしておこうと思います。
コナジラミも増えますが…。

ー参考文献ー
[1] 天敵昆虫アカメガシワクダアザミウマHaplothrips brevitubus (Karny) の捕食レパートリーおよび鹿児島大学農学部学内圃場における季節消長

2012年2月27日

アオキアザミウマ Astrothrips aucubae Kurosawa

カテゴリー: 1.自然観察, アザミウマ目, — Hepota2 @ 21:17

2018年1月21日: 日本昆虫目録に和名が付いていましたのでタイトルに追記しました。

ふるさと公園にいってきました。
公園の横の林のやや荒廃した道を進んでいたら、キヅタがまとまって生えている場所がありました。その葉裏で見つけました。

何も調べてませんが、とりあえずアップします。体長は約1-1.1mmです。

ezo-aphidさんから種名を教えてもらいましたのでタイトルを変更しました。
詳しい情報はおちゃたてむしさんのブログをごらんください。

2012年1月1日

Mycterothrips fasciatus Masumoto & Okajima

カテゴリー: 1.自然観察, アザミウマ目, — Hepota2 @ 21:26

人の家の庭だと思うのですが、立派なヤツデの木があって、ちょっと観察させていただきました。
その葉裏にいたアザミウマです。翅に模様があるのは初めて見ました。何かわかるでしょうか?
体長は約1.4mmです。動き出したので絞って撮影しました。

■アザミウマの一種

少し調べてみましたら、日本産総翅類の研究という論文が見つかりまして、少し見てみましたが、この写真からでは科に落とすのも難しそうです。もう一枚、翅の写真を撮っていたので追加しておきます。

—2013年9月7日追記—
SOさまよりご教示いただきまして、本種は Mycterothrips fasciatus Masumoto & Okajima だということです。
原記載は以下の論文です。有料のようです。
Masumoto M & Okajima S (2006) A revision of and key to the world species of Mycterothrips Trybom (Thysanoptera, Thripidae). Zootaxa 1261: 1–90.

2011年7月12日

アザミウマの一種の幼虫

カテゴリー: 1.自然観察, アザミウマ目, — Hepota2 @ 21:50

今日、多摩丘陵の桜ヶ丘公園に行ってきました。家から自転車で片道30分ぐらいです。標高差100mぐらいあって、ちょうど良い運動になります。あいかわらず、葉裏の小さな虫を探しているのですが、アオキコナジラミらしき幼虫がいろいろな樹種で見られるようになってきました。黒いのはたいていアオキです。

たいして面白いものは撮れませんでしたが、派手な色をした幼虫をアップしてみます。ペンキを塗ったみたいですね。体長は約1.3mmです。動いていたのでうまくピントを合わせられませんでした。ネットで調べて、アカメガシワクダアザミウマの幼虫に似ているかなと思ったのですが、同定は無理なんでしょうね。

2011年6月9日

ダニ?を捕食するアザミウマ Haplothrips属の一種

カテゴリー: 1.自然観察, アザミウマ目, ダニ, — Hepota2 @ 20:15

今日、近所の公園を回ってきました。ウメらしき木の葉裏でアザミウマがダニらしきものを捕食していました。葉っぱを歩き回っているアザミウマをたまに見かけるのですが、草食性だと動き回る必要も無いので、そういうのは肉食なのかもしれませんね。


ダニ?を捕食するアザミウマの一種, 2011年6月9日, 東京都府中市, 体長約1.7mm(お尻の突起含む), E-410 + 14-54リバース

ダニっぽいですね。

—2013年9月7日—
SOさまよりご教示いただきまして、本種はHaplothrips属の一種だということです。

2011年4月8日

Ecacanthothrips inarmatus Kurosawa

カテゴリー: 1.自然観察, アザミウマ目, — Hepota2 @ 21:22

ツバキにいました。アザミウマの成虫はだいたい黒が多いようなのですが…。

2011年4月8日、東京都府中市、体長約2.4mm
E-410 + 14-54リバース, 2.5倍, F8

2011年4月13日追記:
ezo-aphidさんから、クダアザミウマ科というご指摘をいただきましたので、タイトルを修正しました。それから、体色が茶色いのはteneralの可能性があるということです。

2013年9月7日追記:
SOさまよりご教示いただきまして、本種はEcacanthothrips inarmatus Kurosawa トゲナシクダアザミウマ 、通常茶色い色をしておりteneralではない、メス成虫でしょうということです。
CiNiiから原記載論文がダウンロードできます。
CiNii
農業環境技術研究所に保存されているタイプ標本がネットで見れます。
農業環境技術研究所

2011年3月27日

Pachyliothrips zelkovae Okajima

カテゴリー: 1.自然観察, アザミウマ目, — Hepota2 @ 00:09

24日に近所の神社で撮影してきたものです。ケヤキの樹皮をめくったらいました。体長は1.5mmぐらいです。幼虫でしょうか?


■E410, 14-54リバース, x4.5, F7.1

2011年4月13日追記:
ezo-aphidさんから、クダザミウマモドキの一種ではないかとの情報をいただいたので、タイトルを修正しました。

2013年9月7日追記
SOさまよりご教示いただきまして、本種は Pachyliothrips zelkovae Okajima の雌成虫だということです。
日本の昆虫2に載っているようです。すぐ近くの図書館に置いてありました。そのうち見てきます。
こんな田舎の図書館には絶対置いてないだろうと思ったのですが
…。ひょっとして蛾の図鑑とかも購入してくれるかな。要望してみよう。

9月8日追記
借りてきました。
アザミウマの種によっては、短翅と長翅の成虫が出る場合があるようです。本種も両方あるようで、写真は短翅の成虫ということです。幼虫と成虫の区別の仕方がわかりませんが、黒いアザミウマの幼虫は赤いのでしょうか。幼虫は目が小さいようです。

« 新しい投稿古い投稿 »

Powered by WordPress