高尾山周辺です。
サカキの葉裏にサカキコナジラミらしきものがいましたが、中心部分が茶色いです。どれも同じようなので、模様のようです。
※ 一般的にサカキコナジラミは葉上につくとされていますが、たぶん間違いです。
スライド標本です。1枚目が今回の、2枚目がいつものやつです。サカキで良さそうです。
こういう褐色紋が入るのは、他でもときどき見られるように思います。本当に同種なのかどうかは詳しく調べたほうが良いのかもしれません。
とりあえず。
静岡県の有東神社で、1本のサカキからサカキコナジラミを見つけることができました。
サカキの木は多数見たと思うのですが、サカキコナジラミはこの1本の木からしか見つけることができませんでした。こういうコナジラミは見つけるのが困難で、いまだ見つかっていないコナジラミが多数いることを暗示していると思います。
サカキコナジラミは府中のとある神社でしか見ておらず、新しい生息地が見つかって良かったです。
ちょうど羽化間近で、羽化した成虫も見ることができました。やはりあの黒っぽいのが成虫だったようです。2枚目の黒っぽいのは羽化直後で、そのうち3枚目のように白っぽくなります。
この虫えいはサカキハクボミフシと呼ばれています。
虫えい図鑑には、サカキハベリマキフシという虫えいを作るのがサカキコナジラミとされていますが、どこかで間違いがあった模様です。私の観察では葉上につきサカキハベリマキフシを作るのはサカキコナジラミモドキで、葉裏に付きサカキハベリマキフシを作るのがサカキコナジラミです。
サカキコナジラミとサカキコナジラミモドキは検鏡すれば全く違うので簡単に識別できるのですが。
あるいはもう1種似たようなのが存在するのでしょうか?
早く再記載して間違いを修正しないと、負の遺産が膨らむばかりです。
前回の続きです。
ヒサカキの不明コナジラミ
Indoaleyrodes属のような気がしますが、わかりそうにありません。
今年はなんとか専門家の方とコンタクトをとって、調べてもらいたいなぁと思ってます。
このコナジラミはヒサカキの葉表に付きますが、裏側に小さな突起ができます。
これもいちおう虫えいなので、その線で検索したところ、ヒサカキハクボミフシというのが見つかりましたが、Rusostigma属の一種によるということ以外にはわかりませんでした。虫えいの方は虫えい同好会掲示板に問い合わせればわかりそうな気がするので、ちょっと聞いてみます。
—2015年4月26日追記—
虫えい同好会掲示板に問い合わせたところ、宮武さんからヒサカキハクボミフシで間違いないとの回答をいただきました。あまり見つかっていないようです。
成虫が羽化しました。こちらをご覧ください。
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