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速報 シャチホコ類の幼虫の寄生蜂 (6/14)
電池が切れたので、今日はここまで。
体長は6月14日に撮影した生きている個体で約6.2mmです。
—2012年6月19日—
ezo-aphidさんより、Rogas drymoniaeの可能性があるというコメントをいただき、タイトルを変更しました。以下に転載しておきます。
Drymonia manleyi (=Phalerodonta manleyi (Leech) オオトビモンシャチホコ)の幼虫から記録のある、Rhogas drymoniae Watanabe、1937 に似てるような。ciniiで「Braconid fauna Japan」を検索すると出てくる、Watanabe(1937)の62頁に原記載があり、図版Ⅱの第5図に雌の背面図があります。これは雄のようですが、雌と形態に大差はないとのことです。
素人にはコマユバチの同定は無理ですが、寄生状況や寄主などの状況証拠から、Rogas ?drymoniae としておいていいのではないでしょうか。
なお、Rhogasのつづりは、原著のRogasというつづりを、後世の人たちが(勝手ながら根拠をもって)修正し、広範に用いられたもののようです。Rhogasの方は、命名ルール上は使えません。
学名で検索すると和名が見つかりました。カモドキバチモドキだそうです。カモドキバチのモドキかな?
—2012年6月20日—
カモドキバチモドキで検索すると、神戸大学昆虫機能学研究室の同窓会誌『なべぶたむし』第8号の42〜47ページに、卒論でカモドキバチモドキを調べられた方の逸話が載っていました。
マミーを沢山採ってくる高次寄生蜂がいろいろ出てくるようなことが書かれていました。「カモドキバチモドキが羽化した後、2週間ぐらい遅れてアシブトコバチが、さらにだいぶ遅れて別のコバチが、その後数週間遅れて小さなコバチが出てくる」。高次寄生蜂も見てみたいですね。
もう一つ、カモドキバチモドキの生態の謎について書かれていました。カモドキバチモドキの成虫は夏には死んでしまうが、その時期オオトビモンシャチホコは土の中で硬い繭を作っているようです。そして寄生率は98%と高い。さて、どこに産卵しているのでしょう? 考えられるのは、(1)別のホストがいる、(2)この繭に産卵する、(3)実は死んでいない、といったところでしょうか。気になりますね。
冬芽は夏頃から作り始められるようなので、そこに産むって言う可能性もあるかなぁ…
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