おちゃたてむしさんのサイトで、リバース撮影が話題になったのですが、以前フォーサーズ用のリバースアダプタを作成したことがあるので、簡単にまとめておきます。
解像度のテストを一万円札のホログラムを使ってやり直してみました。解像度はけっこう良いかもしれません。詳しくはこちらをご覧ください。(2011年2月11日追記)
もしやる場合は、ワーキングディスタンスが狭くなるので、リバースアダプタ方式ではなく、直結した方が良いです。
直結の方法は写真家の糸崎さんが詳しく説明されてました。大変そうですが…。
標準ズームを“逆付け”した「高倍率超マクロレンズ」。(2011年2月12日追記)
解像度が良くないように思うのですが、安くできるので、入門用かなぁという気がします。
- レンズによっては改造できないかもしれない。
- 間違えると本体まで壊れる可能性がある。
- ハンダ付け、工作に関する技術が必要。
- 解像度は、高倍率撮影用のレンズより当然おちる。どれぐらいかは、レンズによって変わると思う。
- 中古のレンズ等を使用して、比較的安価に、自動絞りの高倍率撮影システム(4~12倍相当ぐらい?)が作れる。
- リバースにすると、ワーキングディスタンスは、ほぼフランジバック以上取れる。フォーサーズ機の場合38.67mm。
- リバースにした方が、設計倍率に近い屈折の仕方になるので、解像度的に有利(のような気がする)。
- ズームレンズを使うと撮影倍率が可変にできる。ただし、レンズの先端を押しただけでズーム量が変わるので、レンズの先を壁に押し付けてピント合わせをするような技が使えない。なにか工夫しないとピント合わせが難しくなる。
- 多くのレンズでは後ろ側に隙間が開いており、ここからゴミが入っておそらく掃除が不可能。かといってフィルターをつけると解像度が落ちそう。
- 撮影倍率が高くなると暗くなるのでピント合わせ用にLED照明が必要。
- ストロボは必須。対象が小さいので、ディフューザは作りやすい。
詳しいことは省略しますが、エクステンションチューブEX-25、58mm-62mmステップアップリング、RS-232C用のケーブル(9ピンフル結線)等で作りました。フォーサーズは端子が9個もあって、RS-232C用のケーブルがちょうど9本線で、手持ちにあったので使いました。
下は、35mm F3.5マクロをつけたところです。52-58mmステップアップリングを使ってます。ワーキングディスタンスは30mmぐらいですが、直結すれば、50mm程度にできます。直結するともう少し倍率が下がりますが、それでは意味が無くなるので、本体側に延長チューブは設けた方が良いです。
下は35mm F3.5マクロで撮影した場合です。撮影範囲は横7mm程度なので、5倍相当です。右はピクセル等倍にトリミングしたものです。
下は、キットレンズの14-42mm F3.5-5.6を使って、最大倍率で撮影した場合です。横3mmなので、12倍相当です。直結すればワーキングディスタンスを30mmぐらいとれます。右はピクセル等倍にトリミングした物です。高倍率になると回析ボケが大きくなってあまり絞り込めません。F4ぐらいが良さそうです。
下は、フィールドでの撮影ですが、キットレンズの最低倍率です。被写体はナカジロハマキで、左はノートリ、右がピクセル等倍です。
実用的にするには、直結してストロボシステムを組む必要があるんですが、どうも解像度が低いような気がして、いまいちやる気がしないというところです。
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