長坂蛾庭

2021年4月14日

ウツギトックリアブラムシの幹母 Rhopalosiphoninus deutzifoliae Shinji, 1924

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 23:18

以前ウツギトックリアブラムシの卵生雌を載せましたが、今回載せるのは幹母です。幹母は卵から孵った第一世代で、普通よりも丸かったり大きかったりすることが多いようです。

下の2枚は3月14日に撮影しました。まだ葉を展開していないウツギにアブラムシが付いていました。ウツギトックリアブラムシかもしれません。2枚目はおそらく卵の抜け殻だと思います。

4月8日に再度訪れてみたところすでに成虫になっており多数の子供たちが生まれていました。ホストと角状管が太くなっていることからウツギトックリアブラムシで間違いなさそうです。

■ウツギトックリアブラムシ Rhopalosiphoninus deutzifoliae Shinji, 1924

発見場所は山梨県北杜市、標高700mぐらいです。ホストはまだ葉が十分展開していないのではっきりしませんが、ここら辺ではマルバウツギは見たことがないですし、たぶんウツギで大丈夫だと思います。

以前ezo-aphidさんからいただいたコメントによれば、2次寄主がまだ判明していないそうです。探してみたいですね。

2021年3月8日

ハンノヒゲナガブチアブラムシ Betacallis alnicolens Matsumura, 1919

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 10:53

去年の7月下旬にヤマハンノキから見つけたアブラムシです。


■ ハンノヒゲナガブチアブラムシ Betacallis alnicolens Matsumura, 1919

だいすけさんから教えていただきました。まだ検鏡されておらず写真から判断されたということですので、参考程度にしてください。

原記載:
Matsumura. 1919. NEW SPECIES AND GENERA OF CALLIPTERINAE (APHIDlDAE) OF JAPAN. Transactions of the Sapporo Natural History Society 7(2):110. PDF

分布:
日本昆虫目録によると、日本(北海道、本州、四国)、サハリン、シベリア、中国、朝鮮半島となっています。やや北方系なのでしょうか。

ホスト:
ハンノキ類(ハンノキ、ヤマハンノキ、ヤハズハンノキ等)のようです。

2020年11月24日

ササッパヒゲマダラアブラムシ Takecallis arundinariae (Essig, 1917)

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 19:00

ササ(詳しくは見なかったので種類は不明)の葉裏で、見つけたアブラムシです。


■ ササッパヒゲマダラアブラムシ Takecallis arundinariae (Essig, 1917)

特徴的な斑紋から森津図鑑でタケクロスジヒゲナガアブラムシとされている種に間違いなさそうです。日本昆虫目録では和名は ササッパヒゲマダラアブラムシ となっていたのでタイトルはこちらに合わせました。

分布は全北区とニュージーランドということで、かなり世界的に分布するようです。

詳しい情報が以下のサイトに載っているので、リンクしておきます。
InfluentialPoints.com

?タケワタフキヒゲマダラアブラムシ

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 18:00

こちらもササの葉にいたアブラムシです。2枚目は羽化直後なのか分かりにくいですが有翅虫です。

Twitterにアップしたところ、だいすけさんから以下のようなコメントをいただきました。

これはおそらく凄い発見で、タケワタフキヒゲマダラアブラムシPhyllaphoides bambusicola TAKAHASHI, 1921の可能性があります!本種は杉本(2019,Rostria, 63: 25-44)により日本(福岡県)から初めて報告されたばかりで、これ以外の国内産地は知られておりません。

残念ながら採集していなかったのですが、近場で探してみてサンプルを見てもらいたいと思ってます。

uni2さんのサイト淡路島の生き物たちにも似たようなアブラムシが掲載されています。けっこう広く分布しているのかもしれませんね。

2020年11月5日

ホソチャタテ科 Stenopsocus sp.

カテゴリー: 1.自然観察, チャタテムシ目, — Hepota2 @ 19:00

富士山外輪山の竜ケ岳で見つけたチャタテムシです。葉っぱをめくっていて見つけました。

縁紋とRs脈を結ぶ横脈と、後小室とM脈を結ぶ横脈があれるのでホソチャタテ科で良さそうです。

「日本産チャタテムシ目の目録と検索表」のホソチャタテ科の検索表を見てみましたが、縁紋の色のところで行き詰まってしまいました。日本昆虫目録を見ると、縁紋とRs脈が横脈でつながらない2種がホソチャタテ科から除かれ、Stenopsocus 属2種が追加されています。このうち S. lifashengi は S. pygmaeus スカシホソチャタテのシノニムと思われるとコメントされているので、残りは S. immaculatus になるのですが、ネットで検索したところ色がかなり違うようでした。翅脈は似ているのでとりあえず Stenopsocus 属の一種としておきます。

参考:
廊下のむし探検
富田康弘、芳賀和夫、「日本産チャタテムシ目の目録と検索表」、菅平研報12、35 (1991).
National Barkfly Recording Scheme (Britain and Ireland)

2020年10月27日

ヤマグルマコナジラミ Aleuroclava trochodendri Takahashi, 1957

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, コナジラミ, — Hepota2 @ 19:00

ヤマグルマという樹木にヤマグルマコナジラミというのが付くというのはかなり前から知っていたのですが、ヤマグルマはなぜか南方系だと思い込んでいました。ところが去年そうでないことを知り自生地をネットで探していたのですが、身延方面にある篠井山が一番近そうだということで、機会を伺っておりましたが、本日マンをジして行ってまいりました。

何本か登山道はあるらしいのですが、一般的なのは奥山温泉側から登るルートだけのようです。駐車場は標高700mほどで、そこから1,300mあたりまでは植林地帯で、自然観察目的としてはあまり面白みはありません。上の方は広葉樹が生えているのですが、葉っぱに手が届くのはアセビやミヤマシキミばっかりで(たぶん鹿さんの影響)で、やはり自然観察目的としては面白みはありません。

だめかなぁーと思いつつ、山頂一帯の広葉樹林を双眼鏡を見ながら歩いていると1本それらしき木を見つけました。やや急な斜面にあったので(危険というほどでもない)、イヤイヤ見に行ったのですが当たりでした。葉っぱも手の届くところに何枚かあって、めくっているといました!


ヤマグルマコナジラミ Aleuroclava trochodendri Takahashi, 1957

標本を作って見てみましたが、間違いなさそうです。

久しぶりに登った700mは少し大変でしたが、成果が得られてよかったです。

2020年10月22日

ナツツバキのコナジラミがヒメシャラにもついていた

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, コナジラミ — Hepota2 @ 19:00

清里の公園にナツツバキが植えられていて、例のワックスを大量に分泌するAleurolobus sp.が生息しているのですが…
こいつですね。

同じ公園にナツツバキと同属のヒメシャラも植えられていて、その葉におそらく同種と思われるコナジラミがついていました。ワックスの出方が不十分でしたがまだ途中なのではと思っています。

簡単に検鏡してみましたが、おそらく同種だろうと思います。

もう一度行ってワックスが同じように出るのか確かめてこようと思ってます。

2020年10月21日

クリトガリキジラミ Trioza quercicola Shinji, 1944

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 20:00

2020年11月1日追記: ツイッターに新成虫の写真を載せたところ、宮武先生からクリトガリキジラミで良いと教えていただいたので、大丈夫そうです。ミズナラに付く不明種がいるとの情報もいただきましたので、以後そちらも注意してみたいと思います。

清里の標高1,300mぐらいの場所にある公園にコナラが植えられていて、その葉にキジラミの幼虫がついていました。葉に小さなゴールを作っています。

ホストから調べると、クリトガリキジラミが候補として見つかったのですが、幼虫に関する情報がなくてはっきりしません。とりあえあず?付きでアップしておきます。

おそらくこれから羽化して成虫で越冬すると思います。成虫が見れるといいのですが。

2020年10月30日追記。
新成虫を一匹見つけました。雌のようです。


■ クリトガリキジラミ Trioza quercicola Shinji, 1944

近縁種とは額錐とか雌交尾器とかで区別できるようなのですが、よくわかりませんでした。ただ、近縁種はどれも常緑のカシ類につき、この場所では植えられていない思います。標高700mぐらいだとシラカシが植えられていたりしますが。

そういうわけで、クリトガリキジラミとしておきましょう。

原記載は、下記Psyl’listの Shinji O. 1944 の右側のPDFアイコンをクリックすると見れます。日本語ですが旧字体です。図もなくてよくわかりません。

Psyl’list

「触角は7−9節からなり、第3−7もしくは9節は黒色で糸状」と書かれているのが、少し気になります。まっ、とりあえずいいや。

2020年11月3日追記
成虫の色がついてきたので追加しておきます。触角は4節目(?)から先が黒くなりました。原記載はちょっと意味不明なところがあって、触角は7-9節と書かれているのに10節目が出てきたり、よくわからないのでまぁヨシとしておきましょう。

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