長坂蛾庭

2017年6月23日

ナミケダニ科の幼虫

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, ダニ, — Hepota2 @ 20:20

最近撮影しました。
アブラムシについていたダニです。


■ ナミケダニ科の幼虫

以前に見たものとは違っていたので少し調べてみましたところ、かなり似た図を見つけました。
Allothrombium 属の幼体みたいです。
BioPotal

このダニの幼虫はアブラムシにつくそうです。フランス語ですが
INRA

「日本産土壌動物」を見てみると、ナミケダニ科で幼虫がアブラムシにつくと書かれた属が一つだけあって、上と同じ Allothrombium 属です。そして日本から記録があるのはドクロケダニ Allothrombium angulatus 一種だけだということです。

かなり怪しい判断ですが、名前を出しておきました。

2017年6月24日:訂正
以下のサイトを見ると複数の属の幼虫がアブラムシ専門につくようなので、科までにしておきました。
InfluentialPoints

2017年6月19日

?コミカンアブラムシ

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 23:33

6月8日に撮影しました。
モッコク Ternstroemia gymnanthera にいたアブラムシです。

コミカンアブラムシとミカンクロアブラムシの区別は難しいそうですが、モッコクで記録があるのはコミカンアブラムシの方みたいなので、そちらの可能性が高そうです。

2017年6月18日

ウワミズザクラキジラミから出てきた寄生蜂

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, ハチ目, — Hepota2 @ 22:29

少し前になりますが、ウワミズザクラキジラミ Psylla morimotoi Miyatake, 1963を観察していたところマミー化した幼虫を複数確認しました。6月2日撮影。

6つほど採集して持ち帰っていたら、寄生蜂が2種類羽化してきました。

1種目です。

これはおそらくTamarixa属の♀かと思います。
おちゃたてむしさんのブログに出てくる種類と腹部の背面が不定形に単色なのが似ていますね。

2種目です。
こちらは1種目と同じだろうと思ってすぐに冷凍庫に放り込んだので生きているときの写真は撮りませんでした。3個体羽化してきましたが触角から判断してすべて♂のようです。

これらはPsyllaephagusの♂っぽいです。

あと2つのマミーは脱出前に冷凍庫に入れたので、取り出してみたところ♀のようでした。

こちらはおそらくPsyllaephagusの♀かと思います。青っぽい色をしていますが、羽化したあとしばらくすると緑になる可能性も考えられるので、色で判断しないほうが良さそうです。

これ以上のことはわかりそうにないので保留しておきますが、コナジラミもそうなのですが、キジラミもかなり普通に寄生されている印象を受けました。このあたりも日本ではほとんど研究されていないのでしょうね。

2017年6月17日

アオハダネグロキジラミ Petalolyma shibatai Miyatake & Matsumoto, 2008.

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 00:00

北杜市に引っ越してから度々見かけていましたが、高倍率で撮影したのは初めてです。調べましてアオハダネグロキジラミで問題なさそうでした。


■アオハダネグロキジラミ Petalolyma shibatai Miyatake & Matsumoto, 2008.

ネグロキジラミ属は日本から3種記録があるようです。翅脈から判別する方法をキジラミ類の絵解き検索から引用しておきます。

わかりやすいように回転してみましたが、間違いなさそうです。

ネグロキジラミはBABAさんのブログにあります。
虫をデザインしたのはダレ

キバネネグロキジラミはtukikさんのブログにあります。
小さきものたちの世界

翅脈以外のわかりやすい情報をまとめると、

和名 体色 翅の色 場所 ホスト
ネグロキジラミ 茶褐色 透明 本州〜九州(平地) ナナミノキ Ilex chinensis
アオハダネグロキジラミ 透明 本州〜九州(山地) アオハダ Ilex macropoda
キバネネグロキジラミ 黄色み 沖縄、九州 ツゲモチ Ilex goshiensis

アオハダネグロキジラミの幼虫はアオハダにゴールを作るようです。まぁさんのブログにゴールの写真が載ってます。ゴールの名前は日本原色虫えい図鑑にはアオハダハベリオレフシとなっているらしいですが未確認です。
道草食ってみよっ♪

学名はPsyl’listによれば変更されてないみたいです。

【参考文献】
■宮武頼夫・松本浩一・井上広光(2014)キジラミ類(カメムシ目)の絵解き検索.環境アセスメント動物調査手法, 24: 15-59.
■林 成多・宮武頼夫(2012)山陰地方のキジラミ図鑑.ホシザキグリーン財団研究報告特別号, (6): 1-97.
■Psyl’list > アオハダネグロキジラミ Petalolyma shibatai Miyatake & Matsumoto, 2008
■Psyl’list > ネグロキジラミ Petalolyma bicolor (Kuwayama, 1910)
■Psyl’list > キバネネグロキジラミ Petalolyma divisa (Crawford, 1917)

2017年6月16日

セグロヒメキジラミ Calophya nigridorsalis Kuwayama, 1908

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 02:40

先日、ウルシ(Toxicodendron vernicifluum) の葉裏で見つけたヒメキジラミです。

葉っぱの裏には成虫に混じって、色々なステージの幼虫がいました。少しずつ卵を産んでいるからなのでしょうか。ヒラタアブの卵もあるので、生まれたら一掃されるかもしれません。

葉表に毛がないようでしたので、無印のウルシと思います。触ってますが私はウルシにはかぶれないみたいです。

この仲間は顔を見ないと正確に識別できないので、念のため採集しておきました。

額錐が「キジラミ類の絵解き検索」の図と少し違う気がしたのですが、ツイッターに投稿してYMiyaさんからセグロヒメキジラミ良いというご教示をいただきましたので、タイトルを確定しておきました。

おちゃたてむしさんのブログに出てくるものとはかなり色が違ってますが、あれは最近成熟した個体なのかもしれません。おそらく一月経つとかなり色がついてくるのでしょう。

翅形が似ているマルアゴヒメキジラミはヌルデ(Rhus javanica)につくそうなので探してみたいと思います。

学名はPsyl’listによれば変更ないみたいです。

2017年6月15日

クマヤナギトガリキジラミ Trioza berchemiae

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 00:44

少し前の5月27日、クマヤナギの葉っぱにクマヤナギハフクロフシというゴールを見つけました。クマヤナギトガリキジラミの幼虫が作るゴールです。

中をみるとまだ若齢っぽい幼虫がいました。

それからしばらくたった昨日(6月14日)に行ってみたらちょうど成虫が出ていました。テネラルっぽいので、これから色は変わっていくかもしれません。

トガリキジラミ科で前翅の後縁に褐色の帯があるのはクマヤナギトガリキジラミだけのようなので間違いなさそうです。

ゴールは薄いヘラ状で裏から出入りできるようです。そのためか幼虫の体も薄っぺらい作りになっています。

学名はPsyl’listで確認してみると Trioza berchemiae Shinji, 1938 から変更ないみたいです。

【参考】

■宮武頼夫・松本浩一・井上広光(2014)キジラミ類(カメムシ目)の絵解き検索.環境アセスメント動物調査手法, 24: 15-59.

林 成多・宮武頼夫(2012)山陰地方のキジラミ図鑑.ホシザキグリーン財団研究報告特別号, (6): 1-97.

2017年6月10日

?マエキヒロズヨコバイ Oncopsis ?flavicollis

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, ヨコバイ, — Hepota2 @ 14:07

少し前になりますが…

シラカバの葉にヨコバイの幼虫を見つけました。(5月2日撮影)

なんの幼虫か気になったのでそのあと調べに行き5月14日に成虫を見つけました。幼虫も成虫も複数見たので親子には間違いなさそうです。

調べてみるとハンノキにつくハンノヒロズヨコバイ Oncopsis alniが近いと思いましたが、次の文献によるとシラカバにはつかないみたいです。この文献だと Oncopsis flavicollis がシラカバにつくしそれっぽいです。
Handbooks for the Identification of British Insects

O. flavicollisの生態写真は以下のサイトで見れます。
British Bugs

九大の目録を見ると日本でも記録があって マエキヒロズヨコバイという和名がついています。

ただ比較的最近日本から Oncopsis属からいくつか新種が記載されたようです。
Okudera, S. (2008) Six New Species of the Leafhopper Genus Oncopsis (Auchenorrhyncha, Cicadellidae, Macropsinae) from Japan. Japanese Journal of Systematic Entomology. 14(2).

この文献を見ようとしたのですが現在CiNiiからもJStageからも見れなくなっていてます。

ということで保留。

フッカ−Sさんのサイトのハンノヒロズヨコバイですが、海外のサイトの写真と比べると色が薄すぎるので、あるいは新しく記載された別種かもしれません。

2017年6月7日

ニガキヒメキジラミの寄生蜂 ヒメコバチ科 ?Tamarixia sp.

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, ハチ目, — Hepota2 @ 14:46

先日見つけたニガキヒメキジラミですが、寄生されているっぽい幼虫がいたので採ってきたところ、やはり寄生蜂が羽化してきました。
2017年6月3日 ニガキヒメキジラミ Calophya shinjii Sasaki, 1954

生時の写真と、脱出したあとです。

詳しく調べるために、冷凍ジメして撮影しました。写真はクリックすると大きくなります。

腹部の拡大写真です。割れ目があって、針っぽいものがしまわれてますね。これが産卵管じゃないかと思います。

おちゃたてさんのブログに同じ仲間と思われる産卵シーンが載ってますが、やはり産卵管は腹部の基部よりから出ています。
2013年3月23日 カシトガリキジラミに産卵するヒメコバチ科の一種(?Tamarixia sp.)

さて、素人がコバチの名前を調べるのは不可能に近いのですが、今回はホストがわかっているので、ezo-aphidさんから教わった方法で調べてみましょう。

NHMのコバチ上科DBの検索ページ

で、”Chalcidoid associates of named taxon”をクリックして、ホストから検索するページに移動します。

今回は、ヒメキジラミ属(Calophya)なので”Associate genus”の欄に”Calophya”を入力してSearchをクリックします。

結果としてPsyllaephagus属とTamarixia属が出てきます。

ネットで画像検索するとPsyllaephagusはまったく違うので、Tamarixia属っぽいというのがわかります。名前が出てきたT. triozaeT. schinaを検索してみます。

Tamarixia triozaeはトマトやジャガイモにつくキジラミParatrioza cockerelliの生物農薬として使われているようです。以下のPDFに載ってました。脛節も黒いので今回見つけたのとは違うようです。
http://www.tomatoesnz.co.nz/assets/Uploads/Tamarixia-factsheet-FINAL.pdf

Tamarixia schinaは2011年に記載されたようです。元記載のPDFが以下のサイトからダウンロードできます。
Zuparko et al. (2011) Two new species of Tamarixia (Hymenoptera: Eulophidae) from Chile and Australia, established as biological control agents of invasive psyllids (Hemiptera: Calophyidae, Triozidae) in California. Zootaxa 2921: 13-27.
Zootaxa 2921: 1-64
背中の棘の配置はよく似ているのですが、やはり脛節が黒いので違うようです。

あとはTamarixiaで画像検索してみましたが、似たようなのは見つかりませんでした。Tamarixia属は52種ほど記録があるようなので、これ以上は無理っぽいです。

結局、よくわかりませんでしたが、多少なりとも知識が広がったようなきがするので…

古い投稿 »

Powered by WordPress