会社の方はまだ雪かきが続いてます。そろそろ終わるかな。
少し前に、単眼鏡に凸レンズをつけて高倍率ルーペを作る方法を書きましたが、今回はその双眼鏡バージョンです。
自然観察会用に双眼鏡が欲しかったのですが、KENKOのオンラインショップで、ジャンク品が安く売っていたので購入してみました。通常5,000円ぐらいしているものが800円です。そのかわり無保証で壊れていても交換してもらえません。
http://ec1.kenko-web.jp/item/9595.html
※このモデルは白しか残ってなかったのでこの色にしましたが、対物レンズ前の白い部分からけっこう酷いフレアが発生します。黒く塗った方が良いです。
同じくKENKOのオンラインショップで、凸レンズを700円で購入しました。直径22mm、焦点距離80mmの接合レンズです。色消しレンズとかアクロマートという呼び方が普通だと思うのですが、あるいは性能が悪いのでしょうか。
http://ec1.kenko-web.jp/item/1268.html
これを工作して双眼鏡の前に取り付けられるようにします。双眼鏡としても使用できるように凸レンズは簡単に取り外せるようにしておきます。注意すべき点として、アクロマートレンズは設計上方向があって、今回使用したレンズでは平らな方を前にして取り付けます。

これで、10倍の双眼鏡と、30倍の拡大鏡になります。
作動距離が80mmほどあって、長過ぎて手持ちではブレを押さえるのが難しいです。
L字の棒を取り付けて、ピントは金具を移動しておおまかに合わせ、双眼鏡のピントリングで細かく合わせると良いと思います。

性能はあんまり良くない気がしますが、ぬるい自然観察会用としてはちょうど良いかな。
商品化して売り出せば、そこそこ売れそうな気もするんですが、どうでしょう。 > KENKOさん
クローズアップレンズとしても使えて、単レンズよりはずっと性能が良いと思います。それについては気が向いたら調べて記事にしたいと思います。
—追記—
こちらに似たような話が載ってました。
『光学機器大全』吉田正太郎著、誠文堂新光社(2000)の中に面白い記述が載っていました。
「対物レンズが接近しているタイプの小型双眼鏡の前に色消しレンズを置くと、双眼顕微鏡になります」
倍率はあまりあげられないと思いますが、どうなんでしょう。
投稿後、ちょこちょこ修正しました。
2年くらい前からコナジラミ観察用に持ち歩いているルーペです。
単眼鏡と凸レンズがあれば作れます。凸レンズは、クローズアップレンズやカメラ用レンズのリバース等が使えますが、口径の小さいもの(10mmぐらい?)を使います。大きい場合は適当に絞った方がよいかもしれません。色消しレンズを使った5倍くらいの虫眼鏡があれば使えるかもしれませんが都合良く落ちてないでしょうね。単眼鏡は、双眼鏡でもいいんですが望遠鏡としても使うなら凸レンズは簡単に取り外せるようにしておく必要があります。
手持ちの余っている機材でできるなら試してみてはいかがでしょう。
外径10mm焦点距離50mmのアクロマートレンズを単体で購入するとだいたい6,000~8,000円ぐらいしますが、Kenkoのアウトレットでいくらか安く売ってました。ちょっと大きいですが口径18/20mm?、焦点距離44mm、1,900円です。他にも遊べそうなので購入してみました。届いたら報告します。
総合倍率は、
{単眼鏡の倍率} * 250mm / {凸レンズの焦点距離(mm)}
で求まります(たぶん)。
作動距離は凸レンズの構造にもよりますが、おおむね焦点距離を少し短くした値になります。
写真はビクセンの6倍単眼鏡とEL Nikkor 50mm F4を使用しています。

倍率は 6 * 250 / 50 = 30 (倍) 、作動距離は約40mm、見掛視界55.8°(ビクセンのサイトより)、実視野は7.5mmぐらいです。
単眼鏡はAmazonで5,300円、EL Nikkorはヤフオクで1,000円ぐらいで出てますがカビていそうな気がします。
ビクセンの単眼鏡は、先端に28mm程度のメスネジが切ってあるのですが、購入した28mm->37mmのステップアップリングははまりませんでした。0.5mmピッチかもしれません。結局ネジを削って接着しました。
使うときは、葉っぱを左手に持ち、左手がレンズ先にくっつけるようにして、ブレを減らします。
眼鏡をしている人はアイカップをめくるか、眼鏡を外します。
ちっちゃいLEDライトをつけておくと良いと思います。
コリメート撮影が可能なカメラを使えば高倍率で撮影できる可能性がありますが、ケられるかもしれません。性能はよくわかりません。なおカメラの焦点距離が長くできる場合は単眼鏡は不要で、その場合は普通のクローズアップレンズの使い方になります。
下は 35mm F3.5マクロで撮影しました。カメラとルーペを手で持って撮影したので本来の性能が発揮されていないかもしれません。

同種のものが販売されているんでしょうか? ご存知の方は教えてください。
少し調べてみましたが性能がまるで違うと思いますので、現状のルーペに不満な方は試してみる価値はあるかと。
みなさん、微小昆虫の飼育容器には何を使っておられるのでしょう?
直径30mmの時計皿のホルダーに使えそうなものをさがしていたところ、以下のような商品を見つけました。100個入りしか販売されていなかったのですが小さい虫の飼育用にも使えるかと思い購入してみました。




ポリプロピレン製なので薬品に強く、100°Cで使え、割れにくいです。パッキンは無いので液体の保管には向いてないと思います。クリアとなってますがポリプロピレン製なので透明度は高くありません。
テックジャムから購入したのですが、100個で2,413円。1個あたり24.13円。
プラツボ クリアUVカット 12ml – テックジャム
ブログの記事にするためメーカーを検索してみると、直販されており1個14円で売られてました。ぐはぁっ。
UG軟膏容器12ml – 馬野化学容器株式会社
サイズは12ml以外にもいくつかあります。
UG軟膏容器各種 – 馬野化学容器株式会社
個人でも買えるんでしょうか? メーカーから購入された方は教えてください。
実体顕微鏡にフードをつけないのは、超望遠レンズで逆光の中フードをつけないのと同じで、バカじゃないかと思うのですが、自分も面倒なのでやってませんでした。しかし撮影してネットで公開するとなると、いくらか奇麗に撮影したいので、作ってみました。あと、白いコナジラミは処理中にほとんど透明になるので、コントラストが高くないとまったく見えなくなるということもあります。
黒い物体がフードです。材料はなんでもいいんですが、私は電子部品屋さんで売っているタカチのABS製ケースが手持ちにあったので使いました。ビニールテープで装着します。最初に作ったのは大きすぎて作動距離が短くなり使えない場合があります。

結果は、こんな感じです。

前回書いたものは後で読み直すとよくわかりませんでした。
少し内容を絞って書き直しました。
高倍率マクロ撮影における絞りと解像度
今回は大丈夫でしょう。
たぶん…
固定ページに書き直す事にしました。
こちらをごらんください。
まだ作業中です。
ストロボの改造記事を書きましたので興味がある方はご覧ください。
PF20XD改造計画

現在高倍率撮影システムで使用しているLEDライトに付いて簡単に報告しておきます。

出力は120mWとして被写体に近い位置にLEDを設置しました。非常に明るくて、ピント合わせがしやすいです。出力は3段階切り替え1/1, 1/5, 1/20, offとしました。
LEDデバイスは日亜のNSPWR70CS-K1(PDF)というのを使いました。最近また新しいのが出ているようです。LEDの色度はばらつきが非常に大きいのですが、ある範囲で選別されてBINコードというので表示されています。BINコードの表示方法と意味はメーカー依存ですが、日亜の場合『b6p8』のように表記されてb6が色度、p8が発光効率を表します。b6の意味は上のPDFにも載っていますがx-yなので、オーディオQの方がわかりやすいです。けっこうばらつきがありそうで、照明用としては調整が難しいかもしれません。今回使用したのは色度b6です。下は、E-410でホワイトバランス5200Kで撮影しましたが、少し緑っぽくなってますね。

回路図です。

DC-DCコンバーターは、秋月のこれを使いました。電池1本でも動きそうですが、若干出力が落ちるかもしれません。今回PF20XDというサンパック製のストロボを改造し、ついてたロータリースイッチを利用しました。独立に作る場合は電流が40mAなので微小電流用で良いと思います。入手できそうなもので一番小さいのは日開のMRK112かな。抵抗は1/4Wカーボンで良いです。
下は、自転車用のLEDライト(右側)との比較です。コンデジで撮影しました。ホワイトバランス昼光、iso100、F5.6、1/250です。

以前おちゃたてむしさんから、出力によって色温度は変わらないか質問されたと思うのですが、上のPDFの順電流-色度特性にありますが、確かに変わるようで、出力を下げると緑色っぽくなるようです。下は、出力を変えて撮ったものです。40mAの方を白になるように調整して、2mAの方も同じ調整を行いました。生態写真では葉っぱの色とかで色かぶりすることは普通にあるので、グレーカードを写し込む等の方法で対応すべきなのかもしれません。

とりあえず、こんなところで。