前回採って来た繭ですが、今日見たら羽化していてひからびてました。ごめんなさい。


前翅長は約1.9mmです。
千葉大学園芸学部のキバラコナカゲロウは、なんとなく似ているような気がします。
BABAさんが撮影されたものとは良く似ています。
そらさんの撮影されたものは、2種とも翅形も翅脈もぜんぜん違うと思います。
キバラコナカゲロウの学名は、
Coniopteryx abdominalis Okamoto, 1905
のようです。
原記載論文を探してみたのですが、ZipcodeZoo.comに、
Okamoto, H. Hokkaido ni okeru Myakushimoku [=Neuropterous insects of Hokkaido]. Transactions of the Sapporo Natural History Society 1:111-117., 1905.
と書いてあったので、これかなと思いましたが、この文献を見れる方おられませんか。
投稿した後調べていたら、ネットで見れました。
Internet Archiveというサイトの左側にあるRead Onlineをクリックして(PDFは重たすぎ)、下のほうにある人差し指アイコンを動かして135/864の位置にすると見れますが、ちょろっとしか書かれてませんでした。
泉ビオトープに行ってきました。
目的はハムシの幼虫を探しだったのですが、そっちは見つからず。
ヤマボウシの葉裏に、クサカゲロウの幼虫っぽい虫がいました。


調べてみると、ヒメカゲロウ科の幼虫のようです。いつも見ているサイトの皆さん撮影されていましたが、ぜんぜん覚えてません…。やはり苦労して調べないとダメなようです。
捕食されているアブラムシは、ヤマボウシヒゲナガアブラムシでしょうか。
同じく、ハダニが沢山わいた葉の裏にいました。

どこかで見たような気がしたので、さんざん探しまわり、そらさんのブログで見つけました。キバラコナカゲロウの繭がこんな感じらしいのですが、どうなんでしょうね。
中をのぞいてみました。

無事出てくるでしょうか。
ー2012年9月8日ー
出ました。
今日は八ヶ岳自然観察の会に参加してきました。
偶数月は泉ビオトープ〜谷戸城をまわります。
先週コナラで見た寄生を受けた蛾の幼虫を見に行くと、カメムシが吸汁してました。

調べたところアオクチブトカメムシの4齢あたりではないかと思います。蛾やハバチの幼虫の他、クヌギやケヤキ等の植物からも吸汁するらしいです。
蛾がいました。

ホシオビコケガのようです。
ハルニレはたくさんあって、葉っぱに虫コブが大量にできてました。先週撮った写真を貼っておきます。

中にはアブラムシがいましたが、小さくてよくわかりませんね。そのうち高倍率で撮ってきます。

伏見さんがマムシグサで見つけられた寄生蜂の繭です。

ホウネンタワラチビアメバチに似たような感じなので、チビアメバチと繭で検索すると、フッカーSさんのブログで似たようなのが見つかりました。お持ち帰りしたので、何か出れば報告したいと思います。
その後、検索していたら、夏子さんのブログにも同じようなのが出てました。
見たことのない虫がいました。蝶のようなトンボのような…

キバネツノトンボのようです。トンボではなく、アミメカゲロウ目ツノトンボ科で、ウスバカゲロウと近い仲間のようです。
いろいろな場所で絶滅危惧種に指定されているようです。
日本のレッドデータ検索システム
そらさんのブログのコメントでクサカゲロウの繭からクシヅメクロバチ科という珍しい寄生蜂が出てくることが書かれていました。そういわれると気になるので、いつもなら無視していたであろうクサカゲロウの繭をお持ち帰りしておりまして、昨日寄生蜂が出てきました。『しめしめ』などと思っていたのですが、どうもヒメバチのようです…。ヒメバチとクサカゲロウで検索すると、小西先生の日本産ヒメバチ目録のDichrogaster属がひっかかりました。いくつか標本写真があって、その中ではD. liostylusが似ていますが、小楯板の色が違うようです。

■クサカゲロウの繭に寄生していた蜂 Dichrogaster liostylus
ついていたときの状況は撮影していなかったので、下の写真は寄生蜂が羽化した後です。繭が2つならんでいて、左側は採集したときにすでに羽化した後でした。正常に羽化すると、どういう仕組みなのだかわかりませんが、このようにきれいにふたが開くようです。もう一方は少し黒ずんでいて怪しい気がしました。

寄生蜂が出た穴です。

寄生されたクサカゲロウの方は、成虫の顔が出来上がってました。なんかコワイ。

—2011年6月17日—
日本のDichrogaster属の検索表を作られた芳田先生から、Dichrogaster liostylusで良いというコメントをいただきましたので、タイトルを確定しました。小楯板の色は変異があるらしいです。
今日のそらさんのブログに同じ種類と思われるものがアップされましたので、リンクしておきます。
6月10日に寄生蜂と紹介したものは、お持ち帰りしていたんですが、昨日羽化して、クサカゲロウの類であることがわかりました。ヒメサザナミハマキとは関係なく、単に空いた巣に、入り込んで繭を作ったのではないかと思います。
1枚目は繭です。奇麗に割れてます。2枚目は脱皮殻で、繭から出た後脱皮したのでしょうか? 良くわかりません。3枚目は成虫です。繭の大きさは直径4mmほどで、成虫の体長は10mmほど(翅含まず)です。



多摩丘陵の公園に行きました。
ヒメツバメエダシャクです。似たような種類が多いのですが、後翅のスジが「く」の字に曲がることで識別できます。幼虫はサワフタギに付くようです。比較的珍しい種類らしいのですが、今日は便所で3匹見ました。

こちらはコガタツバメエダシャクです。シロツバメエダシャクに似ています。

ヒメサザナミハマキの成虫が出てました。幼虫もまだいました。コゴメウツギは大量に生えてるんですが、なんか少ない気がします。右はこの前見たのとは別の寄生蜂のようです。クサカゲロウの繭でした(2010/6/22)。

