長坂蛾庭

2019年7月31日

ケヤマウコギのキジラミ

野辺山です。

ケヤマウコギの状況を見に行ったのですが、なんとすでにゴールが割れていました。2化(以上?)だったようです。まだ実はありませんから、葉っぱや枝にゴールができていました。羽化確認したわけではありませんが、おそらく同種だと思います。

ゴールをいくつか持ち帰って開いて見ましたら、かなりいろいろなステージの幼虫が見られましたので、何化かを調べるのは難しそうです。1枚目は寄生されてます。

その後、いくつかの場所でケヤマウコギの株を見つけましたが、かなり高い確率で寄生されていました。こんな感じで若い枝に大量に寄生されてることが多いです。8月11日撮影。

蕾ができ始めていて寄生蜂がウロウロしてました。

よく調べてみると、キジラミの幼虫がウロウロしてました。寄生蜂は長い産卵管を持つタイプでは無さそうなので、どうやってゴール内のキジラミに産卵するのかと思ってましたが、このタイミングで産卵するのかもしれませんね。

オスの成虫を得たいので、継続して観察する予定です。

2019年6月8日

オモゴキジラミ

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 19:00

茅ヶ岳周辺です。

サクラ類にウワミズザクラキジラミの幼虫っぽいのを見つけました。
しかしウワミズザクラでは無いようです。

新成虫です。

ツイッターに投稿したところ、宮武先生からイヌザクラにつくオモゴキジラミではないかとの意見をいただきました。

ホストの確認と成熟した成虫を得るため、3日後の6月11日にもう一度行ってきました。

確かにホストはイヌザクラで良さそうです。

幼虫はほとんど羽化しており、沢山の成虫が見れました。♀の成虫です。かなり大きいです。

■ オモゴキジラミ Psylla omogoensis Miyatake, 1963 ♀

♂の成虫です。

ホストも合っているのでオモゴキジラミとしておきます。

元記載には♂しか載っておらず、ホスト不明になってます。Inoue2010で明らかになったと思うのですが、オープンアクセスでないため見れてません。

参考:
[1] Psyl’list

[2] Miyatake Y. 1963 – A revision of the subfamily Psyllinae from Japan. I (Hemiptera : Psyllidae). Journal of the Faculty of Agriculture, Kyushu University 12(4): 323-357. (PDF)

2019年5月31日

クロリンゴキジラミ

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 19:00

清里です。

ズミの葉表でキジラミの幼虫を見つけました。

中央の白い筋が葉脈に沿うようにつき、かなり明細になってます。何匹か付いているのがわかるでしょうか?

ズミにはクロリンゴキジラミとシロスジキジラミがつくようです。
6月6日、成虫が出てました。

■ クロリンゴキジラミ Cacopsylla malivorella (Matsumura, 1915)

クロリンゴキジラミの方でした。

調べていると韓国でクロリンゴキジラミの近似種が記載されているようなので、注意したほうが良いのかもしれません。
On the taxonomy of Korean jumping plant-lice (Hemiptera: Psylloidea)

2019年5月22日

シロスジキジラミ

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 19:00

清里です。

赤っぽい縁取りのある葉っぱにキジラミの幼虫を見つけました。

6月3日、5月31日に採集してきた幼虫が羽化しました。シロスジキジラミのようです。かなり特徴的なので大丈夫でしょう…

■ シロスジキジラミ Cacopsylla albovenosa (Kuwayama, 1908)

ホストの方は7月29日に行って確認してきました。赤っぽい縁取りは無くなってました。カマツカです。果柄にイボ状の皮目が多いことが特徴的なようです。

2019年5月20日

ホオジロキジラミ?

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 20:00

ヤブデマリでキジラミを見つけました。

こちらは5月31日に清里で同じようなキジラミを見つけました。ヤブデマリの花のごちゃごちゃしたところにキジラミの幼虫や新成虫がいます。おそらく同種ではないかとおもうのですが。

ヤブデマリにはホオジロキジラミが付くようなのですが、羽化直後は緑色で、成熟すると赤っぽくなるようです。

成熟すると配色がかなり特徴的なので色で判別できそうなのですが、今年は見れませんでした。

来年注意してみたいと思います。

ミドリトガリキジラミ

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, キジラミえい, , 虫えい — Hepota2 @ 19:00

サワフタギの葉の先端が畳み込まれたようになっているのを見つけました。

中を覗いてみるとキジラミの幼虫です!!

調べてみるとサワフタギにはミドリトガリキジラミがつくようです。ゴールの名前はサワフタギハサキオレフシのようです。

6月1日、少し大きくなってました。

6月13日、間を開けすぎたかほとんど羽化して分散しているようでしたが、2匹ほど見つけることができました。まだテネラルのようです。

■ ミドリトガリキジラミ Trioza magna Kuwayama, 1910 ♀(未成熟)

成熟した写真を撮るつもりだったのですが、忘れてました。
また来年…

2018年10月29日

ケヤマウコギのトガリキジラミ

3週間ぐらい前になりますが、

飯盛山の麓でキジラミが羽化しているのを見つけました。

羽化の様子をGIFアニメーションにしてみました。現地で手持ちで撮影したのですが、20分ほど掛かって大変でした。

よく調べるとウコギのような樹木の実にゴールができていてました。

樹木はウコギに似ていますが少し違うようです。実の付き方からケヤマウコギのようです。ウコギと違って雌雄同株で雌花の脇に雄花がつくようです。

葉っぱです。

枝のトゲです。

枝にもゴールがありました。

羽化した成虫の捕獲には失敗したのですが、これらのゴールをビニール袋に入れて持ち帰ったところ2匹ほど羽化していました。矢印の翅脈はウコギトガリキジラミとはまったく異なっています。

ゴールを1週間ほどおいておいたのですが割れる気配がなくカビが出始めていたので、カッターナイフでカットしてみました。ほとんどが寄生されていましたが、寄生されていなかったものは次々と羽化しだしました。

寄生されていた幼虫です。ピクリとも動かず、少し茶色っぽくなっています。

たぶん寄生されていない幼虫です。動きます。

羽化後少し時間が経過した成虫です。

羽化した成虫とエタノール漬けの幼虫を農研機構の井上広光さんに送って調べてもらい、以下のようなコメントをいただきました。日本未記録種ですがとくに秘密にしなくてもよいという確認を得ましたので、引用しておきます。

成虫はすべて雌でしたが、交尾器が極端に短くはなく、先端がとがることからも、BactericeraではなくTriozaであることが確認できました。
また、幼虫も前翅芽の肩部が前方に張り出さないことからも、Triozaであることがわかります。

極東ロシアから記載され、昨年韓国からも記録された Trioza stackelbergi Loginova, 1967 の可能性が高いです。
プレパラート標本にするなどしてもう少し詳しく見てみますが、今のところ差異が見つかりませんので、本種ということで落ち着くと思います。
日本で見つかるのはこれが初めてです。
和名は「ケヤマウコギトガリキジラミ」としておきましょう。

既知のホストはEleutherococcus (=Acanthopanax) sessiliflorusで、この植物は日本には分布しないのですが、インターネットで画像を調べてみますと、ケヤマウコギに非常に近縁のようです(どちらもヤマウコギ節Cephalopanax;紛らわしいことにヤマウコギはウコギ節Acanthopanax)。

比較的近いうちに正式な報告が出るようですので、出たら追記します。

2018年6月15日

ムツボシキジラミ Cyamophila hexastigma (Horváth, 1899)

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 01:00

5月の半ばにイヌエンジュの葉でキジラミの幼虫を見つけました。
それから観察を続けて成虫を見ることができたのでまとめます。

5月15日、葉っぱの上で見つけました。よく見るキジラミの幼虫とは違って、よく動きます。

5月24日、いろんな場所にいました。

6月5日に見に行くとほとんど羽化して分散した後でした。わずかにテネラルと幼虫が残っていたので、採集してきました。

下の成虫はしばらく経過した6月14日に撮影しました。

■ ムツボシキジラミ Cyamophila hexastigma (Horváth, 1899)

イヌエンジュにはムツボシキジラミがつくのですが、どうやらそれでよさそうですね。

古い投稿 »

Powered by WordPress