前回の自然観察会で、県立少年自然の家にメグスリノキが生えているという情報を得たので、行ってきました。県立少年自然の家は清里駅近くの標高1300mぐらい(?)にあります。
帰り際に注意されましたが、この施設は散策目的では開放されていないそうです。
広すぎてメグスリノキがどこに生えているのかはわかりませんでした…orz.。
でもコナジラミの新しいのが入手できました。同じ木に特徴的なアブラムシがいたので撮影しておきました。ホストの同定の手がかりになりそうですし。
アブラチャンコブアブラムシのようです。
虫ナビさんとこに写真がありますが5月に撮影したようで、少し色合いが違ってます。
時期的に卵生雌でしょうか。
—2013年10月28日追記ー
図鑑の記載とは違っているようです。
触角3節の基部2分の1が暗黒色、脚の脛節の中央部より先部が淡黄色であるのは本種の特徴である。
虫ナビさんとこのも似たような感じなので、卵生雌だからというわけではなさそうです。
アブラムシ入門図鑑の方は、オレンジ色の紋の形が違うようですし、触角3節も黒くないようです。角状管は黒と書かれているのに写真は黒くないし…
はて?
参考文献:
森津孫四郎 (1983) 「日本原色アブラムシ図鑑」 全国農村教育協会
松本嘉幸 (2008) 「アブラムシ入門図鑑」 全国農村教育協会
—さらに追記—
Miyazaki1971に詳しい情報があったので(Acyrthosiphon属となっている)、、眺めていたら(読んでない)、A. linderaeってうのがよく似ていて同じLindera属に付くと書かれていました。角状管の色が薄いように書かれているので、アブラムシ入門図鑑のはこちらかもしれません。
Miyazaki, M. (1971) A REVISION OF THE TRIBE MACROSIPHINI OF JAPAN (HOMOPTERA : APHIDIDAE, APHIDINAE). INSECTA MATSUMURANA, 34, 1-247. PDF(HUSCAP)
—さらに追記—
Acyrthosipon linderaeは属が移動されて、Aulacorthum linderaeとなっているようですが、これはアオキコブアブラムシです。全然違いますね。森津1983でも似てないのに似ていると書かれています。そして、ホストが、Miyazaki1971ではクロモジとなっているのに、森津1983では、アオキになってます。学名がlinderaeなのに、なぜアオキなのかっていう気がします。
もはや何がなんだか…
ezoさーん!
こんばんわ。(この日から数日間、関東近辺をうろついてたもので見ていませんでした)
ご指摘の通り、これはアブラチャンコブアブラムシの卵生雌(後腿節の基半が太い)と(たぶん)有翅雄と思います。
Miyazaki(1971)の検索表にある通り、黒い角状管を判別点としています。触角第3節や脛節の黒色部、赤斑の形などは個体変異があるのかもしれません。したがって、森津図鑑・虫ナビさんはアブラチャンコブです。「入門図鑑」の写真は、おそらくMiyazaki(1971)でいうAulacorthum linderaeです。ただし、この学名を持つアオキコブアブラムシは、以前にお知らせしたとおり、ジャガイモヒゲナガにそっくりでアオキにしか寄生しないと思います。
Shinji(進士織平)さんが、アオキのアブラムシになぜlinderaeとつけたのかは見当もつきません。・・・・いろいろそそっかしい記載をしている方なので、なんとも・・・・。
このごろになってParabenzoin属はLindera属に含まれるような意見もあるようです。アブラチャンコブアブラムシの寄主範囲もどこまでなのか知りたいものです。
コメント by ezo-aphid — 2013年10月31日 @ 21:22
スミマセン。
「卵生雌(後腿節の基半が太い)」とあるのは「卵生雌(後脛節・・・・」の誤りです。
そそっかしい記載とはこういうことを指します。お恥ずかしい。
コメント by ezo-aphid — 2013年10月31日 @ 22:39
ezo-aphidさん、お疲れのところコメントありがとうございます。
幻の種が存在しているっていうことですか。まぁ、あまり気にしないことにします。
コメント by Hepota2 — 2013年11月1日 @ 00:22
初めましてコメント失礼します、図書館で日本原色アブラムシ図鑑を読んだ時可愛い名前と色合いに射止められてからアブラチャン大好きだったのでお写真やブログが見れて嬉しいです長文失礼しました
コメント by アブラムシ好き — 2020年3月23日 @ 18:13