長坂蛾庭

2020年11月24日

ササッパヒゲマダラアブラムシ Takecallis arundinariae (Essig, 1917)

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 19:00

ササ(詳しくは見なかったので種類は不明)の葉裏で、見つけたアブラムシです。


■ ササッパヒゲマダラアブラムシ Takecallis arundinariae (Essig, 1917)

特徴的な斑紋から森津図鑑でタケクロスジヒゲナガアブラムシとされている種に間違いなさそうです。日本昆虫目録では和名は ササッパヒゲマダラアブラムシ となっていたのでタイトルはこちらに合わせました。

分布は全北区とニュージーランドということで、かなり世界的に分布するようです。

詳しい情報が以下のサイトに載っているので、リンクしておきます。
InfluentialPoints.com

?タケワタフキヒゲマダラアブラムシ

カテゴリー: 1.自然観察, アブラムシ, カメムシ目, — Hepota2 @ 18:00

こちらもササの葉にいたアブラムシです。2枚目は羽化直後なのか分かりにくいですが有翅虫です。

Twitterにアップしたところ、だいすけさんから以下のようなコメントをいただきました。

これはおそらく凄い発見で、タケワタフキヒゲマダラアブラムシPhyllaphoides bambusicola TAKAHASHI, 1921の可能性があります!本種は杉本(2019,Rostria, 63: 25-44)により日本(福岡県)から初めて報告されたばかりで、これ以外の国内産地は知られておりません。

残念ながら採集していなかったのですが、近場で探してみてサンプルを見てもらいたいと思ってます。

uni2さんのサイト淡路島の生き物たちにも似たようなアブラムシが掲載されています。けっこう広く分布しているのかもしれませんね。

2020年11月5日

ホソチャタテ科 Stenopsocus sp.

カテゴリー: 1.自然観察, チャタテムシ目, — Hepota2 @ 19:00

富士山外輪山の竜ケ岳で見つけたチャタテムシです。葉っぱをめくっていて見つけました。

縁紋とRs脈を結ぶ横脈と、後小室とM脈を結ぶ横脈があれるのでホソチャタテ科で良さそうです。

「日本産チャタテムシ目の目録と検索表」のホソチャタテ科の検索表を見てみましたが、縁紋の色のところで行き詰まってしまいました。日本昆虫目録を見ると、縁紋とRs脈が横脈でつながらない2種がホソチャタテ科から除かれ、Stenopsocus 属2種が追加されています。このうち S. lifashengi は S. pygmaeus スカシホソチャタテのシノニムと思われるとコメントされているので、残りは S. immaculatus になるのですが、ネットで検索したところ色がかなり違うようでした。翅脈は似ているのでとりあえず Stenopsocus 属の一種としておきます。

参考:
廊下のむし探検
富田康弘、芳賀和夫、「日本産チャタテムシ目の目録と検索表」、菅平研報12、35 (1991).
National Barkfly Recording Scheme (Britain and Ireland)

2020年10月27日

ヤマグルマコナジラミ Aleuroclava trochodendri Takahashi, 1957

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, コナジラミ, — Hepota2 @ 19:00

ヤマグルマという樹木にヤマグルマコナジラミというのが付くというのはかなり前から知っていたのですが、ヤマグルマはなぜか南方系だと思い込んでいました。ところが去年そうでないことを知り自生地をネットで探していたのですが、身延方面にある篠井山が一番近そうだということで、機会を伺っておりましたが、本日マンをジして行ってまいりました。

何本か登山道はあるらしいのですが、一般的なのは奥山温泉側から登るルートだけのようです。駐車場は標高700mほどで、そこから1,300mあたりまでは植林地帯で、自然観察目的としてはあまり面白みはありません。上の方は広葉樹が生えているのですが、葉っぱに手が届くのはアセビやミヤマシキミばっかりで(たぶん鹿さんの影響)で、やはり自然観察目的としては面白みはありません。

だめかなぁーと思いつつ、山頂一帯の広葉樹林を双眼鏡を見ながら歩いていると1本それらしき木を見つけました。やや急な斜面にあったので(危険というほどでもない)、イヤイヤ見に行ったのですが当たりでした。葉っぱも手の届くところに何枚かあって、めくっているといました!


ヤマグルマコナジラミ Aleuroclava trochodendri Takahashi, 1957

標本を作って見てみましたが、間違いなさそうです。

久しぶりに登った700mは少し大変でしたが、成果が得られてよかったです。

2020年10月22日

ナツツバキのコナジラミがヒメシャラにもついていた

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, コナジラミ — Hepota2 @ 19:00

清里の公園にナツツバキが植えられていて、例のワックスを大量に分泌するAleurolobus sp.が生息しているのですが…
こいつですね。

同じ公園にナツツバキと同属のヒメシャラも植えられていて、その葉におそらく同種と思われるコナジラミがついていました。ワックスの出方が不十分でしたがまだ途中なのではと思っています。

簡単に検鏡してみましたが、おそらく同種だろうと思います。

もう一度行ってワックスが同じように出るのか確かめてこようと思ってます。

2020年10月21日

クリトガリキジラミ Trioza quercicola Shinji, 1944

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 20:00

2020年11月1日追記: ツイッターに新成虫の写真を載せたところ、宮武先生からクリトガリキジラミで良いと教えていただいたので、大丈夫そうです。ミズナラに付く不明種がいるとの情報もいただきましたので、以後そちらも注意してみたいと思います。

清里の標高1,300mぐらいの場所にある公園にコナラが植えられていて、その葉にキジラミの幼虫がついていました。葉に小さなゴールを作っています。

ホストから調べると、クリトガリキジラミが候補として見つかったのですが、幼虫に関する情報がなくてはっきりしません。とりあえあず?付きでアップしておきます。

おそらくこれから羽化して成虫で越冬すると思います。成虫が見れるといいのですが。

2020年10月30日追記。
新成虫を一匹見つけました。雌のようです。


■ クリトガリキジラミ Trioza quercicola Shinji, 1944

近縁種とは額錐とか雌交尾器とかで区別できるようなのですが、よくわかりませんでした。ただ、近縁種はどれも常緑のカシ類につき、この場所では植えられていない思います。標高700mぐらいだとシラカシが植えられていたりしますが。

そういうわけで、クリトガリキジラミとしておきましょう。

原記載は、下記Psyl’listの Shinji O. 1944 の右側のPDFアイコンをクリックすると見れます。日本語ですが旧字体です。図もなくてよくわかりません。

Psyl’list

「触角は7−9節からなり、第3−7もしくは9節は黒色で糸状」と書かれているのが、少し気になります。まっ、とりあえずいいや。

2020年11月3日追記
成虫の色がついてきたので追加しておきます。触角は4節目(?)から先が黒くなりました。原記載はちょっと意味不明なところがあって、触角は7-9節と書かれているのに10節目が出てきたり、よくわからないのでまぁヨシとしておきましょう。

クロモジのトゲキジラミTogepsylla matsumurana Kuwayama, 1949

カテゴリー: 1.自然観察, カメムシ目, キジラミ, — Hepota2 @ 19:01

クロモジでトゲキジラミの成虫が出現していました。
平地ではシロダモで発生するようですが、こちらでは同じクスノキ科のクロモジ、ダンコウバイ、ヤマコウバシなどで発生します。5月ぐらいに産卵、夏は若齢幼虫で過ごし、秋になると成長して羽化するようです。あまり目立たないゴールを作ります。シロダモで発生する系統とはかなり生活様式が異なるようです。


■トゲキジラミTogepsylla matsumurana Kuwayama, 1949

学名は Togepsylla matsumurana として記載され、その後 Hemipteripsylla に移されましたが(Hodkinson 1986)、 また Togepsylla属に戻されたようです(Hodkinson 2009)。

ネットでは多くのサイトが Hemipteripsylla になっているので、ご注意ください。(ワイのところもそうなっていた)

参考:
Psyl’list

スカシホソチャタテ Stenopsocus pygmaeus Enderlein, 1906

カテゴリー: 1.自然観察, チャタテムシ目, — Hepota2 @ 16:00

清里方面で見つけました。美麗チャタテムシです。


■スカシホソチャタテ Stenopsocus pygmaeus Enderlein, 1906

ツイッターに投稿したところ、吉澤先生から種名をご教示いただきました。

ネットで検索してみたのですがあまり情報はなく、以下の検索表しか見つかりませんでした。

富田 康弘・芳賀 和夫 (1992) 日本産チャタテムシ目の目録と検索表 PDF

近似種はいなさそうですね。検索表では前翅長が4.0〜4.5mmとなっており合ってないようですが、今の撮影システムはExifから撮影倍率がわからないので、どこかで間違いがあったのかもしれません。ときどきピントリングが動いていることがあるのでそのせいかも。

分布は、北海道、本州、九州だそうです。

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